【アニメレビュー】楽しく切なくオリジナルも追加!『亜人ちゃんは語りたい』第2話「デュラハンちゃんは甘えたい」

1701_ajin02.jpgTVアニメ『亜人ちゃんは語りたい』公式サイトより

 放送第1回から好評を得た『亜人ちゃんは語りたい』。第2話は原作第4、5話を元にした、デュラハンである町京子がメインの物語が展開する。

 アニメにおいて第2回は「作画の質が落ちる」第一関門だが、本作はその点も無事クリア! 前回と変わらず背景(モデルは湘南、鎌倉あたりか?)は淡く美しく、キャラクターも動く動く(主にヴァンパイアのひかり)! そして後半は原作では途中で割愛された「京子と鉄男のデート」を膨らませ、独自の展開を見せるのだ。

 生物準備室。鉄男は前回ラストで「話をしに行っていいか」と手紙で依頼してきたデュラハン・町京子と2人で会話中。首と胴体が分離し、首の断面からは青白い炎が”“ほわわーん”(としか表現しようのないSE)と常に噴き出している京子の異様な姿に困惑しつつ、鉄男は彼女の日々の暮らしについて訊ね、「クラスメイトと冗談を言い合える仲になりたい」と悩む京子に「自分から言えばいい」と助言する鉄男。

 このくだりはギャグも多く(胴と首が「東京~岡山」まで離れたことがあるetc)、京子も表情豊かでコミカルではあるのだが、どこかヒリヒリした緊張感が漂う。それは京子の生活ぶり(「失敗しながら家族と試行錯誤ですね!」)や、「クラスメイトに自分の身体や性質の話題を避けられている」という現状が、身体障害者を想起させるからだろう。実際、放送時はこの点に思いを馳せた視聴者も少なからずいたようだ。あくまで亜人少女たちの日常コメディである本作だが、こうしたデリケートな問題を織り込んでいる点は無視できない。

 恥ずかしがりながら頭部を差し出し、「(頭を)抱きしめてもらっていいですか?」と頼む京子。快諾し抱きしめる鉄男。寂しがりな本心を吐露する彼女に、鉄男は「デュラハンちゃんは甘えたいのだ」と納得し、ここでめでたくタイトル回収。

「(頭部だけとはいえ)生徒を抱く」という己の状況にビビり出す鉄男。不安は見事に的中し、一連のやり取りはヴァンパイアのひかりにバッチリ目撃されていたのだった。凶暴な笑みを浮かべ、周囲に吹聴しようと走り出すひかり、止める鉄男。それを見た京子は、早速「先生もデュラハンの仲間入りですね、クビが飛ぶんじゃないですか?」と冗談を言うのだが、さすがに鉄男は笑えないのだった……。
 

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