人と似て非なる存在「亜人」と、人間が共存している世界を舞台にした学園日常モノの人気マンガ『亜人(デミ)ちゃんは語りたい』(作:ぺトス/講談社)が、満を持してアニメ化(TOKYO MXほか)。さてその内容は?
オープニングの前にプロローグ。夜景が一望できる夜桜が咲く坂道を歩いている生物教師・高橋鉄男が、制服姿の少女が歩いていることに気づく。目が合う鉄男と少女――ここでオープニングが始まる。ファンタジー調の「飛び出す絵本」をモチーフにしつつ、主人公たちの学校での生活がスケッチされた内容だ。
そして本編スタート。職員会議で鉄男が隣の教師と会話している。そこで鉄男の素性と心情が明かされる。学生時代には人に似ているが人でない存在「亜人」の研究に勤しんでいた鉄男は、今でも「亜人と語りたい」という夢を抱いている。しかし亜人は絶対数が少なく、当面は叶えられそうにない──。
ここで遅刻していた新任女性教師が職員室に飛び込んでくる。慌てて自己紹介する彼女。
「佐藤早紀絵、亜人です。サキュバスです」
あまりにも唐突に亜人と会えてしまい、鉄男は呆然。入学式が終わった後、早速彼女と話そうとするも、挨拶の握手はおろか、近づくことさえ避けられてしまう。
このくだり、そして「佐藤先生が遅刻して『電車が混んでいたから』と不可解な理由を説明する」シーンは原作にはないオリジナルだが、結論から言うと「佐藤先生の設定に絡んでくる伏線」である。原作を踏まえつつ、より丁寧に作り込んであるわけだ。サキュバスに詳しくない方は、これらのシーンを頭の片隅にでも留めておこう。物語が進めば「だからか!」と腑に落ちること確実である。
鉄男が廊下を歩いていると、冒頭で見かけた少女:小鳥遊ひかりに呼び止められる。ここの新入生だったわけだ。何故夜中に制服で歩いていたのか、との鉄男の問いに対し「着てみたらテンションが上がったから」とトボけた動機を屈託なく明かすひかり。彼女がさっき鉄男を呼び止めた理由は、クラスメイトの女子生徒が倒れたからだ。何気に緊急事態だが、鉄男は頼れる教師っぷりを発揮し悠然と現場に向かう。「生徒のことくらい、顔見りゃ分かる」と言い切って。しかし、倒れた女子生徒にはなんと首から上がなかった──。
思わず「顔がないんだが…」と呟く鉄男。実は彼女:町京子は、首と胴が分離している亜人「デュラハン」。ひかりによると首だけはすでに保健室に連れて行ったという。「まさかの2人目」と鉄男は更に呆然。
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