戦には勝つが政治で負けるもどかしさ……そしてあの格好いい馬上筒は存在した!?『真田丸』第48話「引鉄」レビュー!!

1612_sanada48.jpgNHK『真田丸』公式サイトより。

 放送日の12月4日にあわせて、徳川秀忠役の星野源、最終盤にさしかかってからメキメキとヒロイン力をあげているきり役の長澤まさみのインタビュー、そしてPR動画「最終回、迫る!」がドラマ公式サイトでアップされるなど、クライマックスに向けてNHKも本気を出してきた感のある、大河ドラマ『真田丸』。今週も第48話「引鉄(ひきがね)をレビューしてみたい。

 豊臣と徳川の和睦の後、真田丸は取り壊され、大坂城は堀も埋め立てられてしまった。幸村(堺雅人)は起死回生を狙い、家康(内野聖陽)をわなにかけるよう佐助(藤井隆)に命じる。佐助は、もし家康暗殺に成功したら夫婦になって欲しいときりに告げるも、あっさりと振られてしまう。それでも徳川の陣へ向かった佐助が、見事暗殺に成功!

 ……したかに見えたのだが、それは影武者であった。家康との頭脳戦が展開する中、幸村は不思議な型の銃を手に入れる。一方、幸村からの書状を読み、その真意を悟った信之(大泉洋)は、大坂へ向かうと言い出すのだった――というストーリーが展開された第48話「引鉄」。ちなみに視聴率は16.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、ここ数週間と比べて微増。裏で『M-1グランプリ2016』(テレビ朝日系)もあったことを考えれば大善戦だろう。やはりクライマックス前だけのことはある。

 さて、気になったことを上げていくと、まずは大野治房(武田幸三)の暴走。大坂城内の金銀を、牢人たちに勝手に分け与えるという事件が発生。悩んだ秀頼は公平を期すために、全ての牢人に金銀を分け与えることに。銭を手に入れた牢人たちは武具を買い求め、徳川方の疑いを招いてしまうのだった……。

 裸体になった治房の筋肉に、ネットやSNS上では驚きの声が上がったが、武田はK-1 MAXでも活躍した元キックボクサーで、ムエタイでチャンピオンにもなった名選手なのだ。“超合筋”というニックネームもつくほど筋肉はすごかったが、その肉体が衰えていないようで、喜んだK-1、キックボクシングファンも多かったかもしれない。

 哀川又兵衛の「皆、戦がしてえんだよ」というセリフが示すとおり、やたらとやる気満々の牢人たちを、幸村がどうにも抑えられないという展開が続く。戦は上手だが、政治部分で昌幸(草刈正雄)も幸村も家康を上回れない、というような印象を自分などは受けてしまった。やっぱり裏切りモノっぽい描写をされていた織田有楽斎(井上順)が城を去ったが、あれはあれで割とメリットもデメリットも両方持っていたような気もするし。もちろん、もともと戦力的には不利なので、しょうがない面もあるのだが……。

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