「徳川キャノンつえぇ!」真田丸クラスタ騒然! “真田丸”の奮戦空しく、大砲のせいで一気に負けフラグが……『真田丸』第46話「砲弾」レビュー

1611_sanada46.jpgNHK『真田丸』公式サイトより。

 各週刊誌で出演スタッフ・キャストが、打ち上げに出席した様子が報道されたり(そこで長澤まさみがセクシーな服装を披露したり)、いよいよクライマックスが近づいてきた大河ドラマ『真田丸』(NHK)。前話での出城“真田丸”の活躍もむなしく、豊臣方に暗雲が漂ってきた第46話「砲弾」を今週もレビューしてみたい。

 ざっくりとあらすじを紹介すると――幸村(堺雅人)の真田丸砦を攻めあぐねる家康(内野聖陽)は、幸村に10万石の領地を約束し、幸村の叔父・信尹(栗原英雄)を使者として送るなどさまざまな調略に乗り出す。そして徳川と内通する有楽斎(井上順)らの強い勧めで、そうとは知らぬ秀頼(中川大志)は和睦へ押しきられてしまう。幸村は、意を決して茶々(竹内結子)への直談判に挑む。一方、家康の陣にはイギリスから取り寄せた大砲が到着。運命の砲弾が、大坂城に向けて放たれる! といったストーリーが展開された第46話。なお視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。

 第46話でうれしかったのは出浦昌相(寺島進)や信尹など、中盤以降なかなか出番がなかったキャラクターたちの登場だろう。歴戦の武将で、幸村の先達にあたる2人が出るとやはり物語に重みが増す。主である家康からの命であっても、幸村が調略に乗ってこないであろうことを、信尹が読みきっていたあたりもさすが叔父・甥、そして昌幸(草刈正雄)の弟だよなぁと思わせてくれた。

 一方、元気だったころは何かあればすぐ暗殺をほのめかすような、イケイケの武闘派だった出浦が「勝てん」と言い切ってしまうあたり、豊臣方の追い込まれ具合が察せられてちょっと悲しい。ちなみに史実的には出浦様はこの時期、信州・真田家の家老という重役を担っていたようだ。1623年、78歳で死去と結構長生きしていたりするようだ。

 見逃せないのは、どんどん悪い方向に行っている大坂城内の人間関係と、それぞれの精神状態。決してボンクラではなさそうなのに、有楽斎や大蔵卿局(峯村リエ)、そして茶々といった大人たちに囲まれ、右往左往する秀頼。そして、初(はいだしょうこ)に「姉は死にたがっている」と推測されてしまう茶々……と豊臣方の負けフラグがこれでもかと、提示されていたようにも思う。夜討ちを仕掛けてみたり、“五人衆”はやたらとやる気満々なのが救いといえば救いだが……。

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