「徳川キャノンつえぇ!」真田丸クラスタ騒然! “真田丸”の奮戦空しく、大砲のせいで一気に負けフラグが……『真田丸』第46話「砲弾」レビュー

 幸村に「己の言の重みを知れ」と助言してもらった直後に、その幸村の助言によって茶々が自分の決断をひっくり返してしまう。これは後々、響いてきそう。また浅野家、柴田家と2回の敗戦・落城を経験している茶々の精神状態もきつい。しかし、初がこういう聡明で観察眼が鋭いキャラとして描かれるドラマは珍しい。はいだしょうこというキャスティングの時点では、想像もしなかった方向性だが、これはこれで面白い。

 さて最大の見どころは、「砲弾」というタイトルにもなった徳川方が放ったカルバリン砲だろう。カルバリン砲は16~17世紀に欧州で用いられ、スペインの無敵艦隊をイングランド海軍が破った“アルマダの海戦”でも活躍したことで有名な大砲だ。

 片桐且元(小林隆)のポロリもあって、茶々目掛けて放たれた“砲弾”の威力に、真田クラスタたちも大興奮。「あー遂にカルバリン砲がきちゃったか…」「徳川キャノンつえぇ!」「凄い。カルバリン砲炸裂シーン。完全に時代劇を超越したシーン!」と沸き立つ声もあれば、「砲弾が飛んで炸裂するシーンなんか怖かった」「あの砲弾が飛ぶ所から城に当たる所まで妙にゾッとした。これで城内の空気変わる説得力があった」「あんなもん撃たれたら、そりゃ和睦するよなあ」といった声も。発射してから弾着までの“間”がたしかに効果的だったと思う。砲弾を見上げる幸村たちというアングルも良かった。

 なお、これまで漢字2字で統一されてきた副題が最終回(12月18日放送)にはなく、無題となることが一部スポーツ新聞などで紹介された。ネット、SNS上では「余韻が残っていい」「最終回だと思うと何も考えつかない。久々に日曜が楽しみで、展開に一喜一憂した大河ドラマになった。無題のままでも全然良い」という声もあれば、早くも“真田丸ロス”を心配する声も。次回予告を見ると、“真田丸”は埋め立てられ、豊臣方はますます窮地に追い込まれていくようだ。幸村がどんな機転、そして意地を見せるのか。残り4話となった『真田丸』をしっかり追いかけていきたい。
(文・馬場ゆうすけ)

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