どんどん昌幸に似てくる幸村が格好いい! 視聴率なんか少しぐらい低くても気にすんな!!『真田丸』第43話「軍議」レビュー!!!

1610_sanada43.jpg『真田丸』公式サイトより

 日本シリーズや24時間テレビのような、強力裏番組がなかったのにも関わらず、視聴率14.5%と、前話に続いて苦戦中の大河ドラマ『真田丸』(NHK)。たしかに、10月30日に放送された第43話「軍議」では大きなアクションも事件もなかったが、大坂城で共に戦う個性的な“大坂五人衆”のキャラクターが堀り下げられ、一致団結していく過程も見られるなど地味に面白い1話となったので、今週も懲りずにレビューしてみたい(数字はビデオリサーチ調べ/関東地区)。

 徳川軍が大坂城に迫る中、秀頼(中川大志)の御前で五人衆を集めての軍議が開かれる。幸村(堺雅人)だけは、家康(内野聖陽)のいる京へ攻め込むことを主張するが、みな反対する。次第に勝永(岡本健一)は幸村の意見を認めるようになるが、しつように反対しつづけた又兵衛(哀川翔)も同意し、秀頼もついに出陣が決意する。だが、幸村を城中に留めておきたい茶々(竹内結子)の鶴の一声で篭城することになってしまうのだった……といったストーリーが展開された。

 死に場所を探しにきた哀川又兵衛、お家再興を目指す長宗我部盛親(阿南健治)、キリスト教を広めたい明石全登(小林顕作)と、五人衆のバックボーンが見えてきて、仲間として楽しく見られるようになってきた1話であった。特に勝永が格好良かった、元ジャニーズということで、色メガネで見ていた先々週ぐらいまでの自分をしかってやりたいぐらい。

 また、苦労人・片桐且元(小林隆)の、切ない家康との対面シーンや、歌もお絵かきもしないはいだしょうこ(茶々の妹・初役)の登場なども見逃せないところ。しかしここの三姉妹は茶々(竹内結子)、江(新妻聖子)、初(はいだしょうこ)と、とんでもなく濃いメンツが揃ったなとあらためてしみじみ思ってしまう。お市はすごいなぁ……。

 小ネタで言えば、自分の意見が理不尽に却下された幸村が軍議を放り投げてしまうシーンでの、「ハッタリは真田家の家風」には笑わされた。身につけた衣装といい、碁石を使って作戦を考えるそぶりといい、ハッタリを当意即妙に繰り出してみたり、「負ける気がせん」というセリフだったり、幸村が昌幸(草刈正雄)にどんどん似てきているのが、本当に楽しい。また信之(大泉洋)が「源次郎の好きにさせてやりたい」と、弟の心情を思いやるシーンも胸打つものがあった。

真田より活躍した男 毛利勝永

真田より活躍した男 毛利勝永

いいキャラクターですよね。名前が売れるとうれしい

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