癖が強すぎる“大坂五人衆”集結! そして『真田丸』が一瞬で『真田丸どうでしょう』に!? 『真田丸』第42話「味方」レビュー!!

1610_sanada42.jpg『真田丸』公式サイトより。

 視聴率13.0%と、これまでの最低視聴率を下回ってしまった、大河ドラマ『真田丸』(NHK)の第42話「味方」。これは日本シリーズ第2戦「広島対日本ハム」の影響だろう。普段は日曜夜帯だと視聴率7~8%ぐらいにド低迷しているフジテレビが、日本シリーズパワーで珍しく2ケタ台、13.8%を獲得。だが、本放送より2時間早く放送が開始するBSプレミアムでは、『真田丸』は5.3%と異例の高視聴率をマークしている。一喜一憂せず、今週もレビューしてみたい(数字は全てビデオリサーチ調べ/関東地区)。

 あらすじをざっと紹介すると、幸村(堺雅人)は、久しぶりに茶々(竹内結子)との再会を果たす。一方、家康(内野聖陽)は、幸村が大坂方に加わったことに大きな恐れを抱き、出陣を急ぐ。大坂城に集まった牢人たちの中には、後藤又兵衛(哀川翔)、毛利勝永(岡本健一)、長宗我部盛親(阿南健治)らがいた。豊臣秀頼(中川大志)は幸村に総大将になってもらいたいと願っていたが、又兵衛や勝永らは激しく異議を唱えたため、幸村は10万の兵を2万ずつにわけ、幸村、又兵衛、勝永、長宗我部、明石全登(小林顕作)の5人がそれぞれ大将となることを提案するのだった……といったストーリーが展開された。

 第42話の見どころはなんと言っても“大坂五人衆”。哀川又兵衛を筆頭に、濃いメンバーが集結した。あまりに濃すぎるので、ネット上の反応を探ってみると、「軍議のシーンは思わず『めんどくせえw』ってつぶいやいたわ」「盛親のまさかの戦嫌いキャラwww」「五人衆みんなキャラ立ってて面白いな」と、おおむね好意を持って受け入れられたようだ。

“大坂五人衆”は、『真田丸』公式サイトで明石全登役小林顕作インタビューが掲載されているし、軽くググってみただけでも哀川又兵衛、元ジャニーズ・毛利勝永役岡本健一のインタビューが他誌・他サイトで掲載されているのが見つかるので、興味があれば読んでみてもいいかもしれない(個人的には哀川又兵衛の「大河の撮影現場で、ノコギリクワガタを捕まえた」という一言を、記事のタイトルにしてしまう記事が酷くてお気に入り)。

 紛糾する軍議シーンも、「上田でもめていたころを思い出した」「『新撰組!』で、芹沢鴨が暴れてたころみたい」といった声も多く、大人数での掛け合いのテンポの良さ、面白さはさすが三谷幸喜といえるところだったかもしれない。一方で目につくのが大野治長(今井朋彦)の無能ぶり。何でもかんでも「この一件はひとまず預かり、吟味の上……」と言い出すあたりに、進行しない会社の会議が脳裏をよぎり、暗い気持ちになった会社員も多いのではないだろうか。自分は暗くなっただけに、哀川又兵衛の突っ込みは気持ちよかった。なお今週から登場した治長の弟・治房を演じているのは、キックボクシング選手でK-1にも出場していた“超合金”武田幸三。侍役、やりたいって言っていたものなぁ、おめでとうございます。

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