「経済効果すげぇぇぇ!!」『君の名は。』で登場した「組紐」商品が品薄続く爆売れでファンは驚嘆

1610_kumihimo.jpg『君の名は。』公式サイトより。

 興行収入160億円を突破し、邦画アニメーションの歴代興行収入でついに4位にまでのし上がった映画『君の名は。』。これだけの大ヒットになると、その影響はさまざまなところに現れているようで、アニメに重要なアイテムとして登場する“組紐”を欲しがる人が急増し、組紐店では品薄になるという事態を招いているという。このニュースにアニメファンからは「経済効果すげぇぇぇ!!」と大反響が起こっている。

“組紐”とは映画の中でヒロインの宮水三葉が髪を結わえている赤い紐。作られた糸を編み上げ、紐にしていくというもので、伝統的工芸品に指定されている。作中では三葉が自分で組紐を作る場面が描かれたり、山場となるシーンでも赤い組紐が重要な役割を果たしたりしている。

 京都市にある会社「京都デニム」は、組紐専門店「昇苑くみひも」の「京くみひも」をデザインの一部に使用していた関係から、「くみひもブレスレット」をネット上で販売。『君の名は。』が8月に公開されると、9月中旬には注文が日に40件以上も入るようになり、品薄状態になっているという。

 また「昇苑くみひも」の方にも注文が殺到しているようで、同店の公式サイトの“お知らせ”には「ブレスレットの出荷について」というタイトルで9月12日に「紐の在庫・生産可能数の関係で通常より出荷に時間が掛かっております」「大変恐縮なのですが、弊社の予想をはるかに上回るご注文をいただいております関係で、今度は箱の在庫が無くなってしまいました」と出荷が追いついていない状況を報告している。

 この状況に「君の名は、どんだけ影響あんだよwww」「君の名はの影響で組み紐じゃなくてミサンガ作り出したやつとかおるし(笑)本物欲しがる人は多いやろね」「うはぁぁ、凄すぎ。経済効果どんくらいあるんだろうな、想像つかんわ」といった声が上がった。また「便乗していろんな店がパチモン売り出しそうだなw」「そんなに売れるんだったら自分で作って一儲けしたろかな」といった声が上がっている。

 また、紐の爆売れといえば、現在放送されているNHK大河ドラマ『真田丸』の影響により、劇中に登場した真田幸村が作った(とされた)、「真田紐」もかなり売れているという。同作では10月2日放送回で真田紐が取り上げられたのだが、放送直後には真田紐専門店の一つ「織元すみや」の公式サイトがアクセス集中によりサーバーダウンする事態に。一時売り切れという状況も発生し、手に入れられない人も続出したようだ。

 ちなみに、「京くみひも」を作っている「昇苑くみひも」の公式ブログでは、9月12日に投稿された記事で、『君の名は。』でどのように組紐が伝えられているか、どういう“紐”が使われているのかを確認するために映画を観に行ったことが綴られている。ブログでは「その場にいた人達とは恐らく違う目線で見ていたと思いますw で、どうだったかというと。号泣」「映画って本当にいいですよね~」と、しょっぱなで紐とは関係なく感動したことを伝えた。

 しかしその後「あの紐は何かよくわかりません」「見た感じがふわふわしてるのに、髪結びにした時にしっかりとちょうちょ結びの形が決まっているのはどういうこと?」「ふわふわしている感じはおもりがめちゃくちゃ軽くないと無理だし、そんなのほとんどしない組み方」と専門家らしく、鋭く分析。結果、「アニメならではの紐」という結論を出している。ただ、批判しているわけではなく、「組紐や結びのこともしっかりと伝えていただいてありがとうございます」と感謝も述べている。

『君の名は。』や『真田丸』といった映像作品によってスポットライトが当てられた伝統工芸の“組紐”。ただ、多くの組紐や真田紐は手作りのものが多いため、量産できないのが悔しいところ。そのうちパチモンも出かねないため、買おうと考えている人は出所をしっかり確認する必要がありそうだ。

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