「グワシ!」第12回吉祥寺アニメーション映画祭へ楳図かずお来場! 一般部門グランプリは『あたしだけをみて』

竹熊健太郎(編集家)
 今年は本当に応募数が多くて。全部見たんですけど、完成度が上がってるなという印象もあって、審査が大変でした。吉祥寺ではエンターテイメント色が重要なカギになってまして、アートとして完成度が高くて良い作品もあるんですけど、アート色が強すぎるものは外れる傾向があるので、残念だったと思う作品がありました。個人的に気になった作品の『オキクルミの妹-オキクルミ コッ トゥレシ』(石黒翔)、ユーカラ(アイヌ叙事詩)の歌として聞いた作品は初めてで、なかなか面白い作品だなと。あとは『まゆみ』(谷口ちなみ)ですね。言葉が文字になってアニメーションになるというのは、逆にアニメーションじゃないと表現できない作品と思います、結構盲点で見たことがないものになってたところを評価しました。


一般部門ノミネート『RABBIT TALES』(深谷莉沙)

森本晃司(アニメーション監督)
 自分の学生の頃を思い出して、いつもこんな作品作れないなと思って見ています。コンピューターの進化でどんどんレベルが上がっている反面、フランスやカナダとかの海外作品を見ると、日本のは独特な進化をしてるなと思います。受賞した作品以外では『RADIO WAVE』(宮嶋龍太郎)、『RABBIT TALES』(深谷莉沙)、『VOYNICH』(Waboku)とかが結構スゴいなと思って見てました。エンターテイメント性というか、一般の人が見ても面白い作品という傾向で選んでいるので、来年も楽しい作品を待ってます。

kichifes165.jpg審査員・受賞者で記念撮影

 ちなみに各氏のコメント中にも一部出ているが、受賞を除くノミネート作品は列挙すると『Awakened seed』(邵雪晴)、『RADIO WAVE』(宮嶋龍太郎)、『FEED』(岡崎恵理)、『愛のかかと』(円香)、『オキクルミの妹-オキクルミ コッ トゥレシ』(石黒翔)、『RABBIT TALES』(深谷莉沙)、『Nothing for them』(和田健士郎)、『Moving Colors』(上甲トモヨシ/TAKU TEAM)、『VOYNICH』(Waboku)、『おひさま』(清水翔太)となっている。
(取材・文/真狩祐志)

■吉祥寺アニメーション映画祭
http://kichifes.jp/index3.html

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