第11回吉祥寺アニメーション映画祭、審査が白熱 森本晃司「いつもより面白い作品が多すぎた」

 10月3日から12日まで、「吉祥寺アニメワンダーランド2015」が開催された。会期中は、監督の高橋知也を始め、声優の三上枝織・照井春佳・徳井青空・小松未可子・江口菜子が出演した「スタジオディーンPresents『わーなびっ.jk』」、大友克洋・森本晃司・田中達之・湯浅政明ら大物クリエーターがゲストの「コバヤシオサムのアニメ道(みち)×特別編」などのトークイベントを実施。

 今回は前夜祭として2日に「テリー・ギリアム監督作品特別上映会」として、『バンデットQ 』が上映されたこともトピックとなっている。本件では、そのテリー・ギリアム監督を特別ゲスト審査員に迎え、3日に実施された「第11回吉祥寺アニメーション映画祭」の模様をお届けする(前回記事)。

1020_kichifes15.jpg写真:第11回吉祥寺アニメーション映画祭@吉祥寺シアター

 当映画祭では審査員長を編集家・竹熊健太郎、審査員にアニメ特撮評論家・氷川竜介やアニメーション史研究家・津堅信之、吉祥寺近辺のアニメ制作会社や出版社が名を連ねている。そして昨年に引き続いて森本晃司監督も審査に参加した。

 今回の応募作品は過去最高の100作品近く。最終的にノミネートされた16作品には、「第69回毎日映画コンクール」のアニメーション部門で大藤信郎賞受賞などの『澱みの騒ぎ』(小野ハナ)ほか、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の在卒生からの応募が目立った。

 今回グランプリには、一般部門では『共感覚おばけ』(牧野惇)、ギャグアニメ部門では『ヌードバッター鉄雄』(谷口崇)が選ばれた。

『共感覚おばけ』(一般部門グランプリ)

 総評でも「いつもより面白い作品が多すぎてどうしようかと思った」(森本)、「今年は特にズバ抜けてクオリティーが高かったように思う」(森下勝司・プロダクションI.G)、「選外になってしまった方々も相当なクオリティーだと言える」(野口和紀・スタジオディーン)、「ノミネートした作品だけでも、どれが賞を獲ってもおかしくない」(氷川)と言った意見が聞かれた。

 それらを前提とした上で、櫻井晋(コアミックス)は「長編ばかりがアニメではなくて、テレビアニメでも短い尺にどれだけ込められるかが面白い作品を作れる監督なんじゃないかな」と、10月期より自社作品から『北斗の拳イチゴ味』『DD北斗の拳2 イチゴ味+』が放送開始となったことにちなんだ発言も。

『ヌードバッター鉄雄』(ギャグアニメ部門グランプリ)

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