声優誌レビュー「声優グランプリ」2016年11月号

「声アニ」のように両面表紙化!? 「広告入らなくなっちゃったの?」そんな心配をしてしまう「声優グランプリ」11月号

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

「声優グランプリ」2016年11月号
出版社…主婦の友インフォス情報社
発売日…10月8日(毎月10日発売)※発売日が日曜・祝日の場合は土曜発売
価格……1204円+税
創刊……1994年

「声優グランプリ」11月号の表紙&巻頭特集は、アニメ『ViVid Strike!』で主演を務める水瀬いのり&小倉唯。そして、今号は「声グラ」にしては珍しく両面表紙スタイルで、裏表紙&巻末特集にはソロアーティストデビューを果たす沼倉愛美が登場している。

 同誌の両面表紙は年1回程度のペースで、前回は2015年10月号のこと。ただし、このときはゲーム『グランブルーファンタジー』のタイアップ記事と思われ、裏表紙に使用されたのも声優ではなくゲームのキャラクターイラストだった。声優が広告以外で同誌裏表紙を飾ったのは2014年5月号まで遡ることとなり、これはなかなかのレア度。それだけ彼女のソロデビューは要注目ということか。

 ただ、気になるのは前号(10月号)と今号(11月号)の次号予告である。前号の次号予告には「アナザーカバー」の表記で沼倉愛美の名前があり、今号の次号予告にも「アナザーカバー」という見慣れぬ表記があるのだ。

 これが裏表紙を意味しているとしたら、2号連続で両面表紙となる。来月号は創刊22周年特大号となるので、両面表紙はあくまでもスペシャルなのか、それとも「声優アニメディア」(学研パブリッシング)のように同誌も両面表紙に移行するのか。再来月以降の動向が気に掛かるところだ。

「そんなの気になる?」と思う方もいるかもしれないが、雑誌の表4(裏表紙)は広告料が一番高いスペースだ。憶測の域を出ないが、「声アニ」が2年ほど前から両面表紙を多用しているのは「広告が入らなくなったから」という解釈もできるわけだ。

 雑誌に広告を出してくれる企業が減り続けている昨今ですが、この邪推が杞憂に終わればいいなと思うのです。

 さて、そのほかで気になったのは……

【夏川椎菜、過去の趣味・特技を伏せ字扱いで黒歴史に葬る】
夏川椎菜のかつての趣味・特技「いちご観察」である。この意味不明な趣味はたびたびネタにされており、ファンにもお馴染みだ。しかし、彼女の新連載「夏川椎菜、なんとなく、くだらなく。」でこの話題に言及した際、なぜか文中では「いち○観察」と伏せ字扱いに。現在も事務所公式プロフには「いちご観察」って堂々と記載されてるんですけどね……。

【竹達彩奈、パワーストーンの新連載開始!】
竹達彩奈の新連載はパワーストーンがテーマ。ライバル誌「声アニ」で“石大好きお兄さん”の寺島拓篤がパワーストーンの連載を持っているだけに、ネタ被りの心配が……。しかし、竹達の連載では「パワーストーンから連想するキャラクターを語る」という見事な被り回避。これはこれでおもしろいなと思いました。

 ほかにも「蒼井翔太のグラビア、ライト強くない?(目がチカチカする)」や「上坂すみれの好きな恐竜は、パキケファロサウルスやヴェロキラプトル(全然わかんない!)」など、今号は個人的にネタが多かったので、普段読んでいないいない人もぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
(文/神楽坂隆)

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