ランカーはマメに大作を投稿していた!ウサ耳がギンギンに立つpixiv必勝法

 登場人物やジャンルの名称といった固有名詞以外の重要なタグに「usersタグ」がある。pixivでブックマークした読者が50人以上になると「○○(作品名)50users入り」というタグがつけられる。usersタグはその後100users、500users、1000users……と増えていく。そして、pixivのアクセス解析を見ると、この「usersタグ」で検索する人が少なくないのだ。以下、私のアクセス解析結果になる(作品は『桃太郎』の場合と仮定して見てほしい)。

【調査】私のある週のpixivアクセス解析結果
87件(43%)「鬼」「おじいさん」など、2人以上の登場人物で検索
17件(8%)「鬼」「users」など、登場人物/グループ名/作品名とusersタグで検索
15件(7%)「鬼」など、1人の登場人物で検索
13件(6%)「お供」など、登場人物の所属するグループ名で検索
70件(35%)その他

「その他」が多いが、これはアクセス解析の画面時点で「その他」になってしまっているケースだ。2人の登場人物名で検索するケースが多いが、usersタグを入れての検索も8%ある。たとえば「おじいさん」と「鬼」のタグで検索してくる人の思惑は「おじいさんと鬼が出てくる話ならなんでも読みたい」だが、「おじいさん」「鬼」「users」で検索する場合、「おじいさんと鬼が出てきて、ある程度ブックマークされた作品が読みたい」になる。

 いち早くタグがつく最低ラインである50人のブックマークを獲得すれば、その後も伸びやすくはなるだろう。友人のいる人は「互いに新作はブクマしあう」などの紳士協定を結んでもいいかもしれない。ブックマークは公開にも非公開にもできる。

■短い話、連載はブクマ数が伸びない

 pixivの小説は「文字数」も公開される。先述したブックマーク数が10に届かなかった私の作品は、文字数が2000字程度と短めだった。たいていの同人作家がそうだと思うが私も相当の自萌え(自分の書いた話が好き)なので、この作品も短編ならではの切れ味と余韻があっていいと本人は思っているものの、閲覧数すら伸びないので読む側にしてみれば「短い」時点で手が出ない人が多いのだろう。

 先ほどの上位ランカーによる50作品の文字数も調べてみたが、全体の70%になる35作が1万字(原稿用紙25枚以上)以上で、全体の44%に当たる22作が1万字台(1万~1万9,999字)になった。一方、5,000字未満の短い作品は3作のみとなった。もちろん「長い=いい」と単純には言えないが、同人小説を読む人は読書好きが多いはずであり、がっつり物語世界に浸れる長さも人気の重要な要素になるのだろう。

 また、一話完結でなく、複数話に分ける「連載」は、より多くの人に読んでもらいたいのならば全くお勧めできない。読む側にすれば「一回で終わんないの?」となってしまうため見てもらいにくくなる。そもそも、アマチュアの同人作家が無料で見られるサイトに上げている「連載もの」は次がいつ投稿されるのか、そもそも本当に終わるかどうかなどわからない。デイリーランキング上位50作品の中に連載ものはなかった。上位50作品のランカーのうち、別に連載作品を書いている人は何人かいたが、回を重ねることにブックマーク数を落としてしまうケースがほとんどだった。連載はランカーですら苦戦する。投稿者には「とりあえずアップして楽になりたい」という誘惑を振り切る自制心が求められる。

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