アレをしたら頒布数が倍増?初心者が同人活動を始めてみると…【2冊目の同人誌編】

■今後の課題=感想ください

 2冊目を出し、3回のイベントに出てわかったことは以下のとおりだ。
◆印刷は1回やらなければ絶対に勝手がわからない。気をつければ初回でも落丁レベルの失敗は防げるが、こうすればよかった程度の後悔は何かしら残る。よって、初回はいけると思った部数の7掛けを推奨。
◆新刊必須。出る側のテンションがまったく変わる。参加回数を減らしてでも新刊を出したい。
◆通販は「イベント前から予約可能」状態にし、イベント当日に残部を送るよう事前に手はずを整えておくと多くの人に見てもらいやすくなるし、何より当日、スペースで暇なのでやることができるのがとてもいい。
◆ぼっちなら暇つぶしグッツは必須。
◆遅刻厳禁。3回参加したがすべて開場から2時間で頒布は終わった。12時を過ぎるともう人はまばらになってくる。
◆100円ショップはパラダイス。設営グッツはここで全部揃えられる。今回あるといいな、と思ったお金を置くトレイも調達する予定。

 今回、今までの「もっとこうすればよかった」をつぶせたのが楽しかったしやりがいもあった。イベントに出るための「作品を作る」以外の諸々(事務手続き、印刷手続き、設営、告知など)は、初回は右も左もわからず大変だったが2回目以降はちょっと工夫してようと余裕も出てきて、自分のレベルアップぶりが頼もしい。設営グッツも最初に一通り揃えれば、あとはちょい足し程度で済む。「表紙やお品書きを作るのが結構好き」とか、自分の思いがけない嗜好がわかるのも発見だった。

 今後の課題はただ一つ。「感想ください」だ。スペースに足を運んでもらい、お金まで出していただいているありがたさは毎度噛み締めているが、さらに感想までいただきたいと欲望は止まらない。スペースに来ていただいた方々に、「私の(作品の)どこがいいって思いますか?」とウザがられるのを覚悟で死ぬほど聞きたかった。

 以前、大手サークルさんに感想を送ったところとても感激され、大手なら感想はもらい慣れていると思っていただけに驚いたことがある。あのときの私は、おそらくツボを射抜いた感想ができていたのだろう。この「ツボを射貫いた感想」があれば、それだけで救われるサークルは多いだろう。少なくとも私は昇天する。それが東京ビッグサイトを埋める多くのサークルの原動力であるはずだ。

 ツボを射貫いた感想は別に難しくはない。「読みました」から一段階ギアをあげた「面白かったです」「萌えました」からさらに一段階ギアをあげればいいだけだ。キーワードは具体的。「このところが特に好きです。なぜ好きか、それはここが(以下省略)……」とすればいいのだ。トヨタでは生産効率をあげるために、「なぜこうなったのか→Aだから→ではAになったのはなぜか……?」と「なぜ」を5回問い掛けることで原因を追及していく「なぜ5回」方式が採用されている。サークルへの感想も世界のトヨタ方式を採用すればいいのだ。

 この記事で感想の輪が少しでも広がることを願うとともに、感想をもらえるための自助努力も続けていきたい。次回のイベントの課題ができ、今、燃えている。
(文/石徹白未亜[http://itoshiromia.com/])

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