生理報告、パクリ、ネットいじめ…同人作家100人の炎上ケースの「動機」はこれだ

【第3位】 牛歩(16票)
 牛歩とは同人誌即売会イベントで、選ばせるノベルティを何種類も用意したり、時間を制限して販売したり、サイン会や握手会などを同時開催するなどして、行列を意図的に解消させないようにすること。なお、著者のように一回のイベントの頒布冊数が5冊以下の場合(http://otapol.jp/2015/08/post-3234.html)、どう考えても牛歩状態は不可能。牛歩バッシングは大手ならではといえる。
 しかしイベント会場まで足を運び、自分の本にお金を払ってくれるという人というのは天使でしかない。それを「こここ、こんな行列、はわわ、ごめんなさい(><)」とTwitterでつぶやきたいがために意図的に天使たちの時間を奪う行為は罪深い。

【第2位】 特定のキャラクター叩き(21票)
第4位は同人作家のバッシングだが、こちらは、二次創作の対象作品に出てくるキャラクター叩きだ。初期の海原雄山や範馬勇次郎のようなヒールキャラクターが叩かれるというわけでもなく、むしろ「なんであいつ人気あるわけ?」といった、もっとじっとりとした理由で叩かれるケースが多い。
叩かれたキャラクターの推しにしてみれば当然気分のよいものではない。しかし、地雷(とんでもなく苦手)なキャラクターやジャンル、嗜好が存在するオタクは少なくない。地雷が一致する仲間と酒を交わしつつ悪口を個室居酒屋で言う飲み会なんてあったら酒が進みすぎて困りそうだ。しかしそれも個室居酒屋で言うべき話であり、Twitterで発信すべき内容ではないだろう。

【第1位】 パクリ(25票)
パクリは検証サイトも多い。見ると線までぴったり重なるものもあれば、一方でこれはパクリというよりも一般的によくあるポーズ、モチーフ、構図ではないかと思われるケースもあった。また、パクられた!と騒いで、よく調べてみたらパクリというほど似ていなかったものの、騒がれた側がうんざりして同人活動を縮小、撤退するケースも見られた。パクリ以外のケースでも言えるが、一部のことが誇張されすぎて(もしかすると、誤解や濡れ衣で)叩かれている可能性もあるのだ。

 調べてみて思うのは、2位、4位の悪口、バッシングはTwitterでつぶやかなければ完全に防げたということだ。Twitterに限らずネットの言葉は、普通の書き言葉に比べもっとフランクでスラングな話し言葉に近い軽いノリだが、それでも流れていく話し言葉と、残そうと思えば残し続けられる書き言葉は大きく違う。

 もし、「あの人個室居酒屋でこんなひどいこといってたよ」と会話の音源をネットにアップする人がいたら、「いや、こっそり録ってそれをネットにあげるお前の方がどうかしている」となるだろう。一方で、それの是非はどうかという問題はあるが、Twitterで発言したことはネットウォッチ板において「あの人Twitterでこんなひどいこといってたよ」と発言のスクリーンショットを共有する風土がすでに出来上がってしまっている。過激なことを言いたい人は過激さを我慢するか(おそらく、Twitterをやめるのが一番楽な解決方法だ)、ネットで済まそうと横着せず、信頼のおける同士を見極めて誘い、日程を調整し、外に出て個室居酒屋に行く行動力が求められる。
(文/石徹白未亜[http://itoshiromia.com/])

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