■“女性スーパーヒーロー”はフィギュア化が難しい!?
話は『ディズニーインフィニティ』のフィギュアに戻るが、新作のマーベルキャラクターのフィギュアを含め、これまでのラインナップを見て何か“欠けている”ものに気づくとしたら、かなりのマーベルファンであり、「アベンジャーズ」ファンだろう。
お気づきのファンも少なくないとは思うが、このフィギュアのラインナップには数少ない“女性スーパーヒーロー”であるスカーレット・ウィッチがいないのだ。
もちろんすべての登場人物がフィギュアになるわけではなく、スカーレット・ウィッチの双子の弟のクイックシルバーもフィギュアにはなっていない。おそらく販売面を考慮した上で、この“きょうだい”はフィギュア化されなかったのだと思われるが、「アベンジャーズ」は子どもたちへの影響力の大きいメジャーなコンテンツであるだけに様々な意見が寄せられているようだ。
情報サイト「The Verge」が伝えるところによれば、面白いことに「アベンジャーズ」にブルース・バナー博士(ハルク)役で登場するマーク・ラファロが、自分の娘や姪にこのフィギュアを買い与えたいのだが、女性キャラクターが少ないのでなかなかプレゼントできないと、自らのツイッターで不満を漏らしていたようだ。ブラック・ウィドウと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の女性キャラクターであるガモーラのフィギュアも、たいていの玩具店では在庫がなく、手に入らないということだ。たぶん生産数が絞られているのではないだろうか。
ディズニーのキャラクターといえばご存知の通り、アリエルやムーランやラプンツェル、最近でアナやエルサなど、伝統的に女性キャラクターがフィーチャーされているが、今やスター・ウォーズやマーベルコミックスのキャラクターも“ディズニーキャラクター”になったことで若干、ブランドイメージが揺らいでいるのかもしれない。他所から見れば“贅沢な悩み”になるだろうが、シリーズ最新作の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が事実上、女性の登場人物(レイ)が主人公の物語であったことは、ある意味でディズニーらしいとも言える。一方、マーベルコミックス初の“女性スーパーヒーロー映画”として『キャプテン・マーベル』(2019年公開予定)が控えているが、いったいどんな出来栄えになるのか、かなり先の話ではあるが気になるところだ。
(文/仲田しんじ)
【参考】
・The Verge
http://www.theverge.com/2016/3/3/11154044/disney-scarlet-witch-avengers-toys
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