前置きが非常に長くなりましたが、そんな危ういギャグマンガの世界で、最近「これはいいぞ!」と感じたのが、今回紹介するのが北内乙三先生の『あの娘はヤリマン』(集英社)です。 いきなりヤリマンとか気でも狂ったのかと思われるかもしれませんが、『ジャンプ+』で連載されているれっきとしたギャグマンガなのです。
当時読んだとき、「そうか、ヤリマンがあったか!」と「その手があったか!」みたいな感じで声に出したのを覚えてますが、そもそもそんな手があったのかどうかもよくわかりません。北内先生がヤリマンというジャンルを無理矢理こじ開けただけなのかもしれません。
しかしながらこのマンガ、絵も達者だしギャグはとことんひどくて笑えるし、“タイトル出オチ系マンガ”かと思いきや、結構ちゃんとバトルマンガ(?)的展開を心得ているし、かの『キン肉マン』のように読者が考案した〈○○マン〉が出てくるし、非常によくできた実力派ギャグマンガなのです。 ……素晴らしい!
このようにギャグマンガ業界が危機だとは言いつつも、きっとまだまだどこかで“ヤリかた”を模索できるはずなので、我々ギャグマンガ家一同、まだまだがんばってヤっていこうじゃないか! という話なのです。
■服部 昇大(はっとり しょうた)
マンガ家。著書に『ダークアクト』や『魔法の料理かおすキッチン』(共に集英社)など。現在となりのヤングジャンプにて『今日のテラフォーマーズはお休みです。』連載中。待望の最新巻第4巻は、3月18日発売予定!〈http://tonarinoyj.jp〉
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