毎度、古典的なマンガやマイナーなマンガばかり紹介しているこの連載、たまには“最新”のマンガも紹介してみたいと思います。
僕はギャグマンガ家として、もう新人とはいえないぐらいの活動を続けているのですが、ギャグマンガの立場は年々厳しくなっているなと感じています。僕はギャグマンガ家ではありますが、僕自身も子どもの頃からギャグマンガが大好きで、読者としても30数年間、ずっとギャグマンガを愛読してきました。つまりこれは、現役のギャグマンガ家が言ってるし、ベテランのギャグマンガ愛読者も述べているという、つまり“2倍!”の意見なのです。
では、なぜギャグマンガが危ういのか、考えつく理由をいくつか挙げていきましょう。
①社会が悪い!
不況でマンガが売れないと言われている昨今、そもそもそんなに売れないギャグマンガはもっと売れなくなっている。
②雑誌が悪い!
某ベテランギャグマンガ家の先生も最近言われてましたが、マンガ誌においてヒットが出にくい/ヒットしても部数がそんなに伸びるとは限らないと判断され、連載本数が減ってきている。
③萌えが悪い!
萌え系コメディマンガ/日常系マンガなど、従来のギャグマンガとは違ったタイプのマンガもジャンル的には「ギャグ」として扱われ、もうギャグマンガというものが、そもそも何なのかよくわからなくなってきている。
④読者が悪い!
近年若くて画力が高い新人が極端に増えて、読者も絵がうまいのが日常化し、我々ギャグマンガ家は元来、画力は高めではないので、若い読者に好かれにくくなってきている。
⑤ネットが悪い!
ネットの発達により、SNSを開けばアマチュアが描いたおもしろネタ漫画がタダで溢れていて、ギャグマンガ家の作品を買って読む必要がなくなってきた。
⑥俺たちが悪い!
そんな時代の早い変化についていけなくなっている我々ギャグマンガ家自身も問題。おじいちゃんなのです。
思いつく限りの理由をでっち上げてみたのですが、どうでしょうか? しかし、結局は面白くて売れるマンガを描いて生き残るしかないこの業界。 文句を言ってるぐらいなら、マンガを考えて描くしかないのです。 なので、僕が上記の理由を本気で言いだしたときは、みなさん、僕の首をその場で斬り落としてくださって結構です。
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