子ども向けプログラミング学習教材“紙ボット”が面白すぎる!

■スマホを使った遠隔操作も可能

 この紙ボットに使われている初心者向けの技術は、Scratchだけではない。本体を制御するArduino(アルデュイーノ)という初心者でも簡単に扱えるマイコンボードもまた、手軽に電子工作ができるユニットだ。もちろん電子工作まで子どもたちに教えるわけではないのだが、低価格でシンプルなArduinoは将来的に紙ボットのハードウェア構造に興味を持った生徒たちにも扱いやすい電子工作キットである。

 ロボット本体の紙のボディだが、これはすでに公式サイト上にPDFファイルで5種類用意されており、誰でもダウンロードが可能になっている。プリントアウトした型紙に、自由にカラーリングを施して自分だけの紙ボットをデザインするのも、プログラミングとはまた違った教育効果をもたらしそうだ。

スマホで操縦可能 「Kamibot」より

 紙ボット本体は駆動系と操舵系の2つの電動モーターで動き、赤外線センサーと超音波センサーを備え周囲の障害物を検知することができるという、見かけによらず(!?)なかなかの高機能を備えている。前面に装着されたLEDは、6色のバリエーションで点灯させることができる。

 そして面白いのは、マニュアル操作に切り替えてスマホ(iOS/Android)を使いBluetooth 4.0経由でラジオコントロールができるという点だ。方向転換やスピードが制御できるのはもちろん、バッテリー残量や周囲の障害物も画面上で把握できる。LEDの色も遠隔操作で変えることができるということだ。ちなみにバッテリーはマイクロUSB経由で充電でき、連続稼動時間は約90分。

 現在この“Kamibot”はKickstarterのプロジェクトとして資金を募っており、最低89ドル(約1万円)の出資で紙ボット1台を入手する権利を得られる。プロジェクトが成功した暁には今年6月から順次出資者に向けて発送されるということだ。気になった向きはKickstarterページをチェックしてみてはいかがだろうか。
(文/仲田しんじ)

【参考】 

・Gizmag
http://www.gizmag.com/kamibot-teaches-coding/41904/

・「Kamibot」Kickstarterページ
https://www.kickstarter.com/projects/kamibot/kamibot-teach-your-kids-to-code

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