【ACTF2016】「アニメミライ」改め「あにめたまご」で試すデジタル作画 「アニメ業界の将来予測をする材料になれば」

 2月14日にYouTubeにて「あにめたまご2016」の第2弾PVが公開。それに先立ち、前日13日に練馬区立区民・産業プラザにてJAniCA(日本アニメーター・演出協会)が開催した、「アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)2016」では、「あにめたまご」の人材育成マネージャー・竹内孝次(アニメーションプロデューサー)が本プロジェクトの狙いを語った。

1602_anitama1.jpg「あにめたまご2016」@ACTF2016

「あにめたまご」は、2011年から文化庁の「若手アニメーター等人材育成事業」として実施の「アニメミライ」(初回は「PROJECT A」)が今年度より改称したもの。受託先もJAniCAから日本動画協会に移っている。

 今回制作されたのは『カラフル忍者いろまき』(SIGNAL.MD)、『UTOPA』(STUDIO4℃)、『かっちけねぇ!』(手塚プロダクション)、『風の又三郎』(武右ェ門)。 そのうちACTF2016では『カラフル忍者いろまき』の制作実例が披露された。

 竹内はアニメ業界が作画工程のデジタル化に関心を持っており、デジタル化に際して各社・各個人が研究をしているものの、各々の温度差や知識の差が大きい現状から話を進めていった。

「あにめたまご2016」では、実際に作品内で使ってみないと各工程のスタッフのデジタル化への評価が分からないのではと考えた。「若手アニメーター等人材育成事業」の観点としては作画スタッフの技量となるが、レイアウトや原画のほか、動画、動画検査、仕上げなどに関わるスタッフも加味しないと正確な評価につながらないということだ。

 また特定のツールを研究する場ではなく、色々なツールを試す機会を作る側面もあるとした。「あにめたまご2016」の実施にあたって各社に無償でソフトの提供を呼びかけたところ、Toom Boom Harmony(Toom Boom Animation)、Stylos(セルシス)、CACANi(CACANi)から協力が得られたという。併せてセルシスからはCLIP STUDIO PAINTが開発中であること(筆者注:当時)からRETAS STUDIOのStylosが提供され、またTVPaintからは最終的に協力が得られなかった経緯にも触れた。

1602_anitama2.jpg4作品で使用された各ソフトを説明する竹内
アニメミライ 2014 Blu-ray

アニメミライ 2014 Blu-ray

せっかく「アニメミライ」という名前が普及してきていたのでもったいない気もします

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