お前はまだ「ゲス」を極めてなどいない！　ゲス川を上回るゲス&クズぶりがすごい『School Days』の思い出

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アニメ『School Days』公式サイトより

　14日発売の「週刊文春」1月21日号へ“ゲス川”こと、バンド「ゲスの極み乙女。」川谷絵音の妻のインタビューが長々と掲載され、2人の馴れ初めから結婚までの流れ、そして第3の女性“元カノ”の存在、ベッキーの登場から離婚話を切りだされるまでの経過を激白。

　当事者の片方へだけのインタビューで、事の真相が明らかになったとは限らないが、話半分だとしても相当なゲスぶり。さらに川谷は大泣きしながら妻に「元カノにずっと好きだったと言われた」と話したというから、「これはひどい」「予想以上のクズぶりに草www」とネット上でもゲス川批判が加速中だが、ごく一部のアニメファンからは「『School Days』みたい」という声もあった。

　たしかにアニメ・ゲームの主人公でゲス&クズの代表格といえば『School Days』の伊藤誠であり、伊藤誠といえばgoogle先生も予測で“誠○ね”と教えてくれるとおりゲス&クズの代名詞的存在。というわけで、強引だが『School Days』と伊藤誠について大雑把に説明してみよう。

『School Days』は、オーバーフローによる同名の成人向け美少女ゲームを原作としたTVアニメで、2007年7～9月にかけてtvkやAT-Xなどで放送された。普通の少年・伊藤誠と、彼が憧れる少女・桂言葉、誠の同級生である西園寺世界の3人を描いた青春ラブストーリー……ではなく、アニメファンの予想のはるか斜め上をいく修羅場を描いたことや、ストーリー・ビジュアルの高クオリティーもあって話題となった。

　作中での誠は、まずは世界の助力もあって、言葉と無事つきあうことになる。だが、誠は恋愛相談にのってくれる世界にも欲情していくようになり、世界も世界で、もともと誠に好意を抱いていたため、2人は肉体関係を持ってしまう。

　今度は世界とつきあうことになった誠。その間にも、童貞を捨てた勢いに乗って、サブヒロインたちを次々とその毒牙にかけていくわけだが、そうこうしていくうちに世界の妊娠が発覚。すると今度は世界を捨て「俺は悪くない！」と叫びつつ、救いの手を差し伸べてくれた言葉と寄りを戻す。誠をあきらめきれない世界は次第にヤンデレ化していき……

　そして起こってしまったのが、いわゆる「Nice Boat.」事件。本来は追い詰められた世界が誠を殺害、さらに言葉がその世界を殺害してしまうという最終回が放送されるはずだったのが、07年9月18日に京都で起きた当時16歳の少女が父親を斧で殺害するという事件を受け、各テレビ局は最終回の放送を見送り。

　最速放送局だったtvkの当日の放送時間帯には“都合により、番組を変更してお送りしています”とのテロップつきで、湖畔に観覧船が浮かぶ風景映像が流されたのだが、この映像を見た海外のファンによる「Nice Boat.」の一言が、最終回を見たくて見たくてたまらないファンになぜか大受け。

　その後、鑑賞会が開催されたり、AT-Xが一週間送れで最終回を無事放送。鑑賞会では、誠が包丁で刺されるシーンで歓声が起こるなど、ファンの間では“誠○ね”の意思統一は完璧。メインキャラクター3人中2人が死亡という、バッドにもほどがあるバッドエンディングなのに、なぜかグッドエンディング扱い。さらに放送自粛の際には怒っていたファンたちも、「さすがにこれは放送できねぇよ」「いい判断だった」と、放送局・製作委員会の判断をほめ称えるという伝説を残したのだった。

　さて、ゲス川・ベッキーから、思えばずいぶん遠くにきたものだが、伊藤誠に比べればゲス川のゲスさもまだまだ（現状では）。早いうちに誠意ある対応をしてほしいものだ。

これはひどい。

当時はすごい盛り上がりだった。今だともう、難しいかもな。