ラガーさんvs偽ラガーさん、ついに決着! 「8号門クラブ」はどこへいく?

1601_rugger.jpg『甲子園のラガーさん』(オークラ出版)より

“8号門クラブ”とは、全国高校野球大会、いわゆる甲子園の全ての試合のバックネット裏に集まる非公式ファンクラブだ。昨年夏、この8号門クラブが席を牛耳るため、席取り禁止の注意アナウンスの無視や、先に座った人間を恫喝するなどの行為が問題となり(記事参照)、1万人近い排除署名が集まって話題になった。グループのリーダー的存在であるいつもラガーシャツを着たおじさん、通称“ラガーさん”は、テレビやラジオで取り上げられるなど、高校野球ファンの間では以前から有名な存在であったが、その素行の悪さから評判はやはり良いものではなかった。

 そんな中、8号門クラブ打倒のため、自らもラガーシャツを身にまとい立ち上がった一人の男が、通称“偽ラガーさん”だ。この“ラガーさんvs偽ラガーさん”は、ある意味で試合よりもファンを騒がせたのではないだろうか? 結果は残念ながらたくさんの取り巻きを持つラガーさんに、偽ラガーさんが敗れる形となってしまった。あれから5カ月が経った今月13日、別に偽ラガーが頑張ったおかげではないだろうが、高校野球ファンに朗報が到着。

「甲子園の運営委員会が、全日本軟式野球連盟に所属する小中学生の軟式野球チームの選手をバックネット裏付近に招待することを発表しました。表向きは、少年野球人口に危機感を持ったとしましたが、明らかに8号門クラブのことも考慮していますよね。この対応にファンからも『一石二鳥!』『高野連にしてはいい対応!』『偽ラガーさん! あなたの努力が実を結びましたよー!』と、喜びの声が上がっています」(スポーツライター)

 ラガーさんを題材にした本によると、「ただ、ここにいたい。それだけなんです。」と、バックネット裏に対して熱い思いを語っていたラガーさんなだけに、今後の8号門クラブの行方は気になるところだ。

「もちろんラガーさんは高校野球好きを公言しているわけですが、本当のところは意外とそうでもないんです。テレビに映るバックネット裏でただ目立ちたいだけで、緊迫した場面で居眠りをしている姿は何度も見かけられています。他の8号門クラブのメンバーも似たようなもので、甲子園の事をただのお祭りごとと捉えてる人も多いみたいですね。次もまたどこかの席をまた牛耳るんでしょうが、数年したら飽きて甲子園から離れていくと思いますよ」(同)

 春から、バックネット裏にはうれしそうな野球少年たちの笑顔が並ぶことになる。名物おじさんの罵声より、子どもたちの純粋な応援を背に受けた方が、選手たちもいいプレーを見せるに決まっている。
(文=沢野奈津夫)

中学野球太郎VOL.9 (廣済堂ベストムック)

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すごく目障りだったので、いなくなるのなら、これは朗報ですね

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