「Newtype」編集長「ラノベ&マンガは、もうアニメ化し尽くした…」来年はソシャゲのアニメ化祭り!?

1512_newtype.jpg『ブブキ・ブランキ』公式サイトより。

 総監督・谷口悟朗氏の『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』や、京都アニメーション制作の『無彩限のファントム・ワールド』(共にTOKYO MXほか)など、情報が出揃い始めた今冬放送予定のTVアニメ(以下、冬アニメ)。先頃、アニメ情報誌「月刊Newtype」(KADOKAWA)の編集長・水野寛氏が、とあるインタビューで冬アニメについて答えた。その中で、アニメ事情に対する見解も述べているのだが、その発言に対し、アニメファンからさまざな声が上がっている。

 水野氏が注目している冬アニメは、サンジゲン10周年記念作品のフルCGオリジナルアニメーション『ブブキ・ブランキ』、原作・曽我部修司氏のメディアミックス作品『プリンス・オブ・ストライド』(共にTOKYO MXほか)、藤原竜也主演で実写映画化も決まっている三部けい氏原作の『僕だけがいない街』(フジテレビ系)。『ブブキ・ブランキ』は、「CGアニメの集大成的作品になりそう」、『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』は「先行しているゲームはすでに女性から支持を得ている」、『僕だけがいない街』は「タイムトラベルとミステリのふたつの面白さを兼ね備えている」と、それぞれの注目理由を語っている。ほか、「アプリでの配信」を理由に『暦物語』(iOS/Android)も挙げた。

 そんな水野氏は、冬アニメの傾向をこう考えているようだ。

「出尽くしたというか、アニメ化すべき作品が残っていないというか、ラノベ&マンガ原作のアニメがひと段落した感があるかもしれない。オリジナルでアニメを起こすという機運が少しずつ大きくなっているように感じる」


 以上のことから「どんなアニメが生まれてくるかという、ワクワク感がある」と語った水野氏。「満を持してのアニメ化」とも述べている、「ヤングエース」で連載中の『僕だけがいない街』(共にKADOKAWA)は、最後のカードだったということだろうか。

 水野氏の見解について、「実際『うしおととら』みたいな古いのまで引っ張ってくる始末だもんな」「アニメはもっとオリジナルやってほしいわ」「オリジナルやりたいだろうな。しかし、金が集まらんのだろう」「面白い原作が枯渇してるのわかってるなら、面白いオリジナルアニメもっと作れや」といった賛同者もいる。

 しかし、「結局、原作ありもオリジナルも、脚本家は同じという」「そんな変わらん。今でもオリジナルは結構あるし、オリジナルでもツマらんほうが多い」「そのオリジナル脚本が駄目だったから、ラノベのアニメ化に走ったんだろ」「オリジナルが一番クソだったという楽しいオチなんやな」「ラノベ以下のストーリーばかりのオリアニ」「その結果がこの大凶作時代か。オリジナル作る力なんてないんじゃん?」「ラノベもマンガも、アニメ化を目標に作られた作品じゃないから、アニメ化しても駄作にしかならんわな」など、オリジナルに関して諦めているかのような人も。

 また、「粗製濫造で食い尽くしたって意味なのね」「雑に作って食い散らかすからだろ」と、業界のやり方がよくなかったとする声や、「来年はソシャゲのアニメ化祭りになる」「ソシャゲのアニメ化が、これからグングンガンガン増えるだけじゃ」と、スマートフォン向けゲームのアニメ化が進むと予想する人も見られる。

 ただ、「失敗した作品をやり直せばいいんじゃないの?」「ちょっと前にそれなりに売れたラノベ掘り起こせよ」「ラノベ人気だし『ブギーポップ』(KADOKAWA)をアニメ化しようよ」「『FSS』(ファイブスター物語/KADOKAWA)を今のCG技術でアニメ化しろよ」「昔の漫画アニメ化してくれよ。『特攻の拓』(講談社)や『カフス』とか、喧嘩物って『BOY』(共に集英社)ぐらいしかねーし」「小説をアニメ化しろ」「新キン肉マンやれよ」「そこでちょっと古いエロゲですよ」などの提案が多く上がっているところを見ると、決して枯渇しているようにも思えない。

 とは言え、多くのアニメに触れてきた「月刊Newtype」の編集長がそう言うのであれば、崖っぷちのところまで来ているのかもしれない。オリジナルの冬アニメが豊作となり、「やっぱりオリジナルだ!」と業界全体が盛り上がってくれることを願う。

「Newtype」編集長「ラノベ&マンガは、もうアニメ化し尽くした…」来年はソシャゲのアニメ化祭り!?のページです。おたぽるは、アニメ話題・騒動アニメ雑誌の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!