アーケードプレイヤーの“神業”に絶句・感涙・熱狂!「わっしょい!闘会議Edition」レポ

 ちなみに今回の本番セッティングは、以下のとおり。

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・『ダライアス外伝 EXTRA VERSION』
セイミツ製レバー。レバー短、バネ柔らかめ
・『怒首領蜂大往生』
セイミツ製レバー(プレイヤーfufufuさんの持込み)、レバー長
・『テトリス ザ・グランドマスター 3 -Terror Instinct-』
サンワ製レバー。レバー普通、バネ柔らかめ
・『クリムゾンクローバー for NESiCAxLive』
サンワ製レバー。レバー普通、バネ普通

【スクリーンについて】
 業務用基板の映像を会場のスクリーンに映し出すためには、コンバーターを使って映像信号を変換する必要があるといいます。しかし、基板によってコンバーターが合う場合と合わない場合があるため、事前に本番で使用する基板とコンバーターの相性をチェックしているそうです。

 今回使用した『怒首領蜂大往生』と『クリムゾンクローバー』は、縦画面のシューティングゲームなので、さらにローテーターを挟んで画面を90度回転させたのですが、『大往生』はコンバーターから出る映像信号には問題がなかったものの、ローテーターを挟むと画像が乱れてしまうことが本番直前に判明したとか。しかし、アーケードゲームブースの映像担当さんが、「映像を一旦別のモニターに出し、その後、モニターを物理的に縦にしてその映像をカメラで取りこみ、スクリーンに映す」という解決策を編みだして何とかなったそう。

【MCについて】
 通常の「わっしょい!」では、セラチェン春山さんとDJ急行さんの2人が司会を努めているのですが、今回はかなり急に決まったイベントだったため、オファーを出した時はすでにDJ急行さんは予定が入ってしまっていたとのこと。このため、急遽えび店長さんが司会を担当することになったそうです。解説は何回か経験したことがあるものの、司会は初めてで非常に緊張したそうですが、解説のプロ中のプロであるセラチェン春山さんを信頼し、本番に臨みましたと振り返っていました。

 本番が始まる前までは、「お客様は来てくれるだろうか、楽しんでくれるだろうか」と不安でいっぱいだったものの、いざ始まるとアーケードエリアにはたくさんの人が詰めかけ、
みなでともに息を呑み、歓声を上げ……と本当に盛り上がったのでほっとしましたと明かしてくれたえび店長さん。

 もともと、「わっしょい!」とは、主催のぴかちゅう氏による「うまい酒を飲みながら上手いSTGのプレイが観られたら最高だろう」という思いつきからスタートしたイベント。「シューティングゲームは“何千回もの失敗の中に数回の成功があるかどうか”というジャンルなので、本番で一発勝負の舞台には向いていない面があります。それでも毎回きっちりと決めてくれる出演者の方々には流石としか言いようがないです」と語るえび店長さん。最後はプレイヤー、解説者、イベントスタッフ、来訪者といったイベントにかかわったすべての人々に向けて感謝の気持ちを述べていました。

■来訪者に聞く“アーケードゲームの魅力やビデオゲーム”

 そんなえび店長さんをはじめ、さまざまな人の支えがあって成功したイベントを見た来訪者も各々感じるものがあったようです。来訪者にアーケードゲームの魅力と現状を聞いてみました。

「アーケードゲームの魅力は、お金を入れて、周りにギャラリーがいて、隣には同じように遊んでいる人が並んで……といったところ。そういった雰囲気に魅力を感じる人が多いんだと思います」(ぐらにの中の人さん)

「ビデオゲームの中でも、格闘ゲームやパズルゲームは、悔しさから1クレジットを投入することが多く回転率が高い、つまり一度遊んでから次に100円を入れるまでのスパンが短いのですが、シューティングゲームなどはそのスパンが長いです。さらに置いた筐体の種類によって別個に費用がかさんだりするのは、ソーシャルゲームに押されている部分もあったりとなかなか厳しいですよね」(中嶋竜太(西荻少年ラジオ局)さん)

「現状厳しい部分があると思いますが、やはり熱を持っている人が多いのも事実ですし、思い切って飛び込めば前進できる部分もあり、また、交流できるイベントが多いのもうれしいことです」(しゅみっとさん)

 やはり、アーケードゲームイベントということもあり、アーケードゲームが好きな方が多く、熱烈な意見が。アーケードゲームの魅力を感じ楽しんでいるものの、“厳しい現状”も感じているようです。

* * * * * *

 たしかに、今はゲームセンターの閉店やビデオゲームの設置減少など悲しい話も増えています。しかし、今回のようなライブイベントならではの一体感、ため息のでるほど美しいプレイ、また見たことで刺激される「遊んでみよう」という気持ち。これを目の当たりにした私は、これからもビデオゲームが愛され続け、アーケードゲームとしての形が残っていくことを強く願わずにはいられませんでした。
(取材・文/らくしゅみっくす)

今回の模様は、ニコニコ生放送上にタイムシフトがあるのでチェックしてみては?
■わっしょい! 闘会議Edition@闘会議2015
http://live.nicovideo.jp/watch/lv206841086

らくしゅみっくす
駆け出しフリーライター、ゲーム音楽ピアニスト、ゲーマー、なお地方民。
執筆はゲーム関係がメインだがビジネス・美容コラム等も書いている。演奏はシューティングゲームの音楽をメインに、レトロゲームから最新ゲームまで。ゲームではシューティングゲームを筆頭にパズル、アクション、シミュレーションなど何でも遊んでみる。

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