斜陽のアーケードゲーム業界 生き残りのカギは老人にあり!?

【メンズサイゾーより】

 昭和期に青春時代を過ごした多くの人にとっては、「ゲームセンターは不良のたむろする場所」というのが、一種の共通認識であった。その事情はいま、大きく変わりつつあるようだ。

 90年代には「プリクラ」など、インスタント写真シール製造機が大ブームとなり、小学生から高校生までの少女たちが、ゲームセンターの上客となった。その後は、コレクション性の高いネットワーク対戦ゲームなどが普及し、不良と同じ「暇を持て余す若者」の中でも、ゲームマニアと呼べる層が、ゲームセンターの顧客の中心となる。

 そんなゲームセンターの中心となる層が今、再び一変しようとしている。ゲームセンターが新たな上客として迎え入れようとしているのが、定年を過ぎて年金生活に入った高齢者である。  

 産経新聞が1月11日報じたところによると、東京都北区のゲームセンターには、メダルゲームに興じる79歳の常連客の姿も。ゲームセンターに通うようになって以来、孫ほどの年齢となる学生や浪人生に知人ができたという。「『勉強を頑張れ』など説教をしている」というが、昼間からゲームセンターのメダルゲームに興じる浪人生に何を言ったところで、心を打つことはないだろう……。

 ちなみに、天下の愛国紙・産経新聞は、なんとも場末感漂うこんなやり取りの中にも「敬老の心」を感じたのか、「交流 心のスイッチオン」という見出しでこれを報じている。  

 それでは、老人たちにはどのようなゲームが人気なのだろう。昨年まで都内のゲームセンターでアルバイトをしていたという男性は、こう話す。 「50代以上の層だと、メダルゲームか、『ホットギミック』シリーズのような脱衣麻雀、それかかなり古いゲームで遊ぶお客さんが多かったですね。あとは、孫と一緒に早押しクイズゲームで遊んでいたお爺さんもいました」  なお、「ダンスダンスレボリューション」をすさまじい勢いでプレイする老人や、「ストリートファイター」で負けた腹いせに台をボカスカ殴る老人は、さすがにいなかったとのこと。  

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