『艦隊これくしょん-艦これ-』世界にさらに感情移入するために、観ておきたい映画(+アニメ)5選

■“無敵艦隊”とおごれる者こそ観るべし

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日本海大海戦(1969年)
監督:監督:丸山誠治
出演:三船敏郎、笠智衆、加山雄三ほか

 どんなに戦闘シーンを特撮やCGで格好良く仕上げても、太平洋戦争は敗北で終わっているだけに、鑑賞後の悔しさは拭いきれない。そんな悔しさを昇華させるには、この作品が一番だ。なにしろ、日本が大勝利で終わるんだから。特技監督として円谷英二が参加していることでも知られるが、オールスターキャストで日露戦争のあらゆるエピソードを描こうとする熱意が凄すぎる。加山雄三演じる広瀬少佐は、沈みゆく船に杉野はいずこと三度探して散る。かたや西の果ての街で諜報戦を繰り広げるのは、仲代達矢演じる明石元二郞。東郷平八郎は三船敏郎、乃木将軍は笠智衆と、日露戦争に登場するだいたいの人物はこの作品と『二百三高地』でイメージしてしまう。物語はその後の歴史を反映して、勝利の後に勝って兜の緒を締めなくては……という雰囲気の中で締めくくられる。困難な海域を突破した提督にこそ観てほしい作品。慢心して、艦娘を轟沈させてはいけない!

■“身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ”の精神を学ぶ

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男たちの大和/YAMATO(2005年)
監督:佐藤純彌
出演:反町隆史、中村獅童、松山ケンイチ、仲代達矢ほか

 公開当時、大人気になる一方で、ネットでのツッコミも半端なかったことが記憶に残る作品。物語全体には涙するばかりであったが、寺島しのぶ演じる芸者が中村獅童との別れのシーンで「大和は沖縄に行くんじゃろ」と言い出すし(軍事機密ダダ漏れ)、出航後も知らない人が観たら大和が一隻で沖縄に向かったとしか見えないよな……と、涙を阻まれる要素も満載だ。それでも、勝てない、沈む、死ぬことがわかっていても沖縄に向かった彼らが、日本の礎になっていることには改めて涙するのだ。艦娘の轟沈が怖すぎて中破くらいで撤退してしまう、まだ踏み出せない海域があるという提督たちにぜひ観てほしい作品だ。

■我、“潜水艦”とは“耐え忍ぶ”ことと発見せり

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轟沈 印度洋潜水艦作戦記録(1944年)
監督:渡辺義美、北村道沖

 散々1-5を巡っているのに、まーったく潜水艦がドロップしないと嘆いている提督たちに観てほしい本作は、戦時中に海軍報道部の監修で製作された記録映画だ。軍事機密に触れる部分はぼやかしながら、多少のやらせらしきシーンも入れて記録されるのは、インド洋を舞台にした通商破壊作戦。記録映画とはいえ、映画なので後半に爆雷に追われる緊迫シーンは出てくるが、戦いはひたすら地味である。煙草を吸う自由もなく、狭い船内でひしめきあうような毎日。撃沈で一瞬で死ねるならいいけど、ともすれば真っ暗な艦内で溺れ死ぬとか、そんな人生の終わりは避けたいよね……と、潜水艦の苦労に涙してしまう作品である。潜水艦は苦労するもの、だからドロップで入手するのも一苦労なんだよ、という教訓を教えてくれる作品だ。とりあえず、提督なら主題歌『轟沈』くらいは、歌えるようになりたいものだね。
(文/昼間 たかし)

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