衝撃の病院CMから痛バイクまで!!　担当者に聞く！スタジオディーンがボーカロイドを生んだ理由【後編】

宮本　モトクロスは戦績もそうなんですが、ある意味、目立ってナンボの部分があるんでしょうね。スタジオディーンとしては完全にエリア外(異業種)でしたが、「ヤマハがラピスをバイクにラッピングしてくれるそうですよ」「じゃ、素材出します」ということで、安原さやちゃんと弟くんの2台のバイクに『蒼姫ラピス』のラッピングがされました。 　デビュー戦は大分だったので行けませんでしたが、第2戦が去年の5月、川越のオフロードヴィレッジであったので、『ラピス』と『メルリ』のラッピングバイクが走っているのを実際に見ました。「本当に走ってるよ！」とか言いながら（笑）。それで「すごいなぁ。たくさん応援しよう！」ということになり……。 ――戦績はどうだったんですか？ 宮本　川越では、1位だったんですよ。その後の菅生でも1位だったと思います ――それはすごい！ 宮本　元々、安原さやちゃんはチャンピオンシップで2位の選手だったので。去年は川越、菅生、岩手、菅生、川越、名阪……と、結構応援に行きましたね（笑）。 　 ――『ラピス』のラッピングバイクと共に、各地を転戦するんですね 宮本　ライダーのさやちゃんもラピスのことを気に入ってくれて、一生懸命宣伝してくれています。うちも色々やっていて、配布用のウチワを持っていって数千枚配ったりしましたね。たくさん配ると、スタンドがウチワの色になるので気持ちいいです（笑）。若干（想定とは）違う分野ではあるけれど、知らない人たちに知ってもらうということで、これもアリだと思っております。和歌山の病院の件もそうですけど、コンペティター(競争相手)が少ないので、よく言えば目立ちますし。 ――確かに、オフロードにしても病院CMにしても、ほかのボカロとかち合うことはないですしね。 宮本　モトクロスもそうですし、ほかのタイアップ系でもない。まぁ、変なことやってるほうがいいですかね。ほかのキャラがやってることをやると、二番煎じって言われてしまうので、そういうところでも遊んでいこうかなと思ってます。去年の川越では、傘差しレースクィーンさんを『ラピス』と『メルリ』の衣装を着たコンパニオンさんにお願いしました。モトクロスのレースマシンが並んでいるところに、コスプレイヤーがいるという（笑）。ちょっと異様でしたよ。普通じゃない感じで、どうしようか的な。でも、その時に「やっぱり面白いなぁ」って思ったんですね。なんでかわからないんですけど、先方からは「またレイヤーさんを入れてほしい」なんていうオーダーもあります。今年は、スポーツランドSUGOのレースでレイヤーさんに入ってもらっています（笑）。 ――目標としては、『ラピス』『メルリ』の特別仕様バイクが販売されるまで、ですかね？　 宮本　目指すとしたらそこでしょう！　今後を含めて、まだまだ色々チャレンジしてみたいですね。だって面白いじゃないですか。マシンが空飛ぶのも、見ていて気持ちがいい。オンロードだと、ないですからね。