衝撃の病院CMから痛バイクまで!! 担当者に聞く!スタジオディーンがボーカロイドを生んだ理由【後編】

■「誰かを幸せにしなくちゃ」…『蒼姫ラピス』と『メルリ』 世界に向かって跳ぶ! ――『蒼姫ラピス』と『メルリ』の活動として、今は「神戸ルミナリエ」とモトクロス、あとは和歌山の病院関連……といったところですか。 宮本 ゲームで「生声アーチスト蒼姫ラピス」として出演しています。VOCALOIDのエンジンが搭載されているゲームで、この中で『蒼姫ラピス』が歌っています。かなりDLしていただいてます。弊社としては『蒼姫ラピス』や『メルリ』を使った、もう少し変わった商品を考えています。そのために、7月にパリで開催されるジャパンエキスポにも出ます。【編注:取材は今年5月】 ――ついに海外進出ですね。 宮本 ジャパンエキスポには「kraft DEEN」というブランドを持っていきます。

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kraft DEEN

――これは……楽器ですか? 宮本 写真だとバイオリンが並んでいますけど、このバイオリンがスピーカーになってるんです。 ――バイオリンの中にスピーカーが入ってる? 宮本 直接弦を振動させて、筐体を使って音を出す仕組みです。こうした高級楽器商材も販売しております。 ――仕組みが面白そうですね。ちょっとアニメスタジオがやっている仕事とは思えません。 宮本 スタジオディーンでは、私の部署の中に音楽担当を作ったので、音楽制作も今やっているところです。音楽にキャラクターが付いている『音楽少女』というもので、今度はこれをコンテンツ化していこうと。(従来の)アニメ屋さんとは、ちょっと違うことをやろうかなと。ほかにも色々やっていて、アニメの原画集を作ったり、『SORIS』という立体投影装置を展示したり。『SORIS』の大きいものはニコニコ超会議3とかにも持って行きました。【編注:『音楽少女』は来年冬の『アニメミライ』での上映が決定/外部参照】  「kraft DEEN」では、デザイナーのYu Amatsu氏とボーカロイドのコラボを進めています。実際に着ることのできる、『蒼姫ラピス』の服などもデザインしていただきました。 ――実際に服をデザインして、モデルさんが着るんですね。 宮本 実際の衣装と共に映像を作ることで、『蒼姫ラピス』の優位性を出していこうかなと。会場で流す音楽も、ボーカロイドのクリエーターさんにお願いします。やっぱりファッションショーで『蒼姫ラピス』の楽曲が使われるというのも、ボーカロイドで作曲するボカロPの中でも、アドバンテージが高いんじゃないかと思っています。 ――曲を作ってくれる人たちに、新たな発表の場を提供する意味もありますしね。 宮本 結局は、そういう仕事になるんじゃないかなって感じがしてるんですよ。自分たちが幸せになるんじゃなくて、誰かを幸せにしなくちゃいけない。 ――あ、すごくいい言葉ですね。 宮本 そういうゴールを作っていくのが、ボーカロイドの仕事なんじゃないですかね。みんな夢を持って音楽活動しているところはあるので。 ――今後の展開も期待したいですね! 本日は、ありがとうございました!! (取材・構成/三木茂) ■株式会社スタジオディーン http://www.deen.co.jp/
YAMAHA VOCALOID™3 Library メルリ NEO(パッケージ版)

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こちらは『メルリ』ちゃん。褐色っ子です。

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