「AnimeJapan」と「TAAF」開催の裏でジブリは? 名物の「クリエイターズワールド」終了に無念の声も

 例年、2月上旬から3月下旬までは、毎日映画コンクールや文化庁メディア芸術祭を始めとして、様々な大型イベントが続く時期になっている。3月下旬は、昨年であれば東京国際アニメフェア(以下、TAF)とアニメコンテンツエキスポ(以下、ACE)であったが、今年は装いを新たに迎えることになった。

 目下アニメファンの関心を集めているのは、3月22日と23日に東京ビッグサイトで開催されるAnimeJapan 2014である。その一方で3月20日からの4日間、TOHOシネマズ日本橋で開催される東京アニメアワードフェスティバル(以下、TAAF)2014がある。

 AnimeJapan 2014は02年から開催されていたTAF(初回は新世紀東京国際アニメフェア21)と、12年と13年に開催されたACEが統合されたものである。一方のTAAF2014は、これまでTAFで実施されてきた東京アニメアワードが、独立した映画祭として発展したものになる。これまでの作品の表彰を含め、大々的な上映イベントに転換した。

 AnimeJapan 2014は、どちらかというと元ACE側の仕切りで開催されるため、例の都条例問題に目くじらを立てていた人にとっては“大勝利”として歓迎された(既に都の直轄ではなくなっていたので、実はその見方には微妙にズレがある 参照)。

 またAnimeJapan 2014の出展社一覧を見て気づいた人もいるだろうが、スタジオジブリの名前が見られない。これまでTAFに出展してきたが、いずれにしても双方に日本動画協会が関わっていることから、間接的に会員のジブリも名を連ねることにはなる。ただ関与がハッキリしているのはTAAF2014の方である。TAAF2014には『キリクと魔女』などのミッシェル・オスロ監督も来日し、作品上映も行われる。また初日には親交の深い高畑勲監督も来場することになっている。なお、オスロ監督だけでなく、昨年末に亡くなったフレデリック・バック監督の作品上映も行われるので、高畑監督の来場も頷ける。

 そしてこれまでTAFでは、2回目から一角に設けられてきた「クリエイターズワールド」も名物だったが、こちらもAnimeJapan 2014では見られない。クリエイターズワールドは公募により審査を通過した新進のクリエイターが無償で展示できる小間が与えられるとあって、人気が高かった。歴代の参加者も有償で出展が可能で、展示によって新規の仕事を獲得する絶好の機会ともなっていただけに、界隈では無念の声が聞かれている。

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