35周年にして“ガンダム最終戦争”勃発? “Gレコ”に秘められた富野監督の思いとは!?

 この件について、とある事情通のアニメプロデューサーに訊ねてみたところ、意外な答えが返ってきた。どうやらこれは“ガンダム”の著作権に関わる問題が背景にあるというのだ。

「“Gレコ”とは制作上、仮につけられたコードネームで『Gのレコンキスタ』もしくは『Gのレコンギスタ』なるタイトルの略称です。“Gレコ”の“G”は、もちろん“ガンダム”のことですが、表立ってそう名乗ると創通が必ず製作に割り込んでくる。それがどうやら富野監督やサンライズはお気に召さないらしいんです」

 創通とは、ガンダムシリーズの版権ビジネスを展開する広告代理店、株式会社創通のことだ。自社をコンテンツプロデューサーと称する創通だが、制作サイドでの評判は決して良いものではない。作品への貢献度に対して要求が高すぎるというのが、その理由だ。ガンダムシリーズの画像や関連商品の図版が雑誌などに掲載されている際「(C)創通・サンライズ」と記されているのを見たことがある人も多いだろう。

 前出のプロデューサーによれば「1st以降、ガンダムシリーズの商品化権窓口をほぼ独占していますし、書籍や雑誌、ゲームやプラモデルなど、すべての関連商品およびその紹介記事のチェックを要求してきます。もちろん版権窓口ですからチェックは重要な仕事なんですけれど、返答が遅いうえに、ちゃんと見ているのかというずさんな仕事ぶりに関係者はうんざりしてるんですよ」とのこと。実際、創通とサンライズなどガンダムの関連会社との確執は、一般誌の記事になったほどだ。

 一方の富野監督は、1stガンダム制作時に、原作者権をサンライズにおよそ30万円で売り渡している。アニメのキャラクタービジネスや版権ビジネスが確立していなかった当時としてはごく普通の感覚だったようだが、そのため最近までガンダムシリーズの関連商品のロイヤリティは富野監督に渡らず、一時は精神的にかなり追い詰められたと、自著『ターンエーの癒し』でも触れている。

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