ヲタク界の巨人・おたっきぃ佐々木が帰ってきた!新番組への意気込みとオタク業界の今を語る

■アニメ的コンテンツの隆盛!

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――前回放送からここまで、秋アニメが始まり終わったりしていますが、「あませらげ」の「あ」を始め、気になったものはありましたか?

佐々木 アニメで言うなら、秋は『キルラキル』が最高でしたねえ。最近……っていうか『まどマギ』(魔法少女まどか☆マギカ)以降なのかな、とりあえず衝撃展開にしとけば受けるんじゃないのみたいな風潮に個人的には少しウンザリしていて、『アイカツ!』や『プリキュア』シリーズなどの女児向けアニメという自分の魂の住処の心地よさにどっぷり浸かっていたのですが、『キルラキル』はやられましたね。ニヤニヤしながら見てました。

――全体のトレンドのようなものは汲み取れますか? たとえば、きちんと最後に話がまとまる王道展開のストーリーものが復権しつつある、といったような感じで。

佐々木 トレンドとしては相変わらずラノベ系が強いとは思うのですが、単なるラブコメ展開とは一味違うもののほうが人気が出ている気がします。あとは『艦隊これくしょん』なんかもそうなんですが、あえてキャラをストーリー上などで極端に掘り下げないことにより、同人誌などで扱う隙を与えたほうがキャラ人気出やすいのかなあなんて。女子向けなんかでも即物的なモロBLってものよりも、雰囲気だけ匂わせて妄想は各自でみたいなのが人気出てるでしょ。その辺のバランス感覚が、今、重要なんだろうなあって思います。

 ストーリーに関しては最近あんま拘りないですけど、前述の「こうしたら衝撃でしょ」な意味での真田さん――「こんなこともあろうかと」ってやつです――展開はやめてほしいなあと(苦笑)。【編注:『宇宙戦艦ヤマト』シリーズには、ヤマトが窮地に陥ると真田がとっておきの発明を持ちだして問題を解決するという黄金パターンがある】

――かつてご愛読なさっていた「ファンロード」(ラポート→大都社)、一本木蛮さんのコスプレとか台湾の排骨飯(パイクーハン)ネタが懐かしい媒体ですが、80年代当時からコスプレや同人誌はありました。20~30年前と現在とに共通する熱い血潮、あるいはここだけは決定的にちがうなど、お気づきの点があればおうかがいしたいのですが、いかがでしょうか?

佐々木 ローディストってよりはアウシタンだったんですが(笑)。【編注:「ファンロード」読者はローディスト、「月刊OUT」(みのり書房)読者はアウシタンと呼ばれていた】まあどっちも読んでたんでいいんですが(笑)。

 コミケってもの自体が一般にそこそこ認知されちゃった分、緩くなってるのかなと。良いことでもあるとは思うけど。自分ら世代は屈折して当然ってくらい虐げられた時代を通ってきてるので(苦笑)。ある意味羨ましくもあり、かわいそうだなと思う部分もありますね。なんでもカテゴライズされちゃうとことか。ターゲットマーケティングされちゃうとことか。

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