物語は急展開も雑さが目立った!? ついに話の本筋が見えてきた『キルラキル』

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『キルラキル』
第11話「可愛い女と呼ばないで」

1312_killla_11.jpg『キルラキル』公式HP内「第十一話予告」より。

【今週の極私的見どころ!】
 チチとケツとほぼAV的なアングルの纏流子(CV:小清水亜美)。これらがエロい。一方で、展開の雑さがかなり気になりました。急などんでん返しは今までも多かったですが、これはどーなの? と。でも、物語進行的にはマイルストーンであります。

【今週のオススメ度】
★★☆☆☆
(前回のあらすじはこちら

 スラム街では、蛇崩乃音(CV:新谷真弓)と流子の戦いが中継され、テレビの前は押すな押すなの大盛況。そこにふらりと現れた眼帯をした隻眼少女。彼女は、鬼龍院皐月(CV:柚木涼香)の母が壊惨総選挙・決戦闘兵に送り込んだリボックス社のグランクチュリエ(高次裁縫師)、針目縫(はりめ・ぬい/CV:田村ゆかり)。そして、彼女こそが、流子が探す「片太刀バサミの女」なのでありました。

 さて、闘兵場では「鮮血疾風」へと変身・進化して空を飛ぶ流子と蛇崩の空の戦いが続いております。蛇崩はありったけの武器の一斉射で流子を追い詰めますが、流子は蛇崩の放ったミサイルを投げ返し、蛇崩の極制服を破壊。しかし、なぜかスッポンポンにならない蛇崩。その時、会場からは「アンコール」の声が。そう、蛇崩は戦維喪失していなかったのです。アンコールの声で復活した蛇崩の極制服は「グラーヴェ」「プレスト」に続く第3形態「ダ・カーポ」。シンプルなその姿はさながらステイメン……と思いきやZZガンダム(『機動戦士ガンダムZZ』)でありました。額の砲門からは、敵の生命戦維と共振してダメージを与える第九の重低音が放たれ……というか、もろZZのハイメガキャノンであります。ちなみに、ここら辺がAVアングルの流子カットが多いところ。

 さあ、どうする流子? という時に流子が繰り出す技が「鮮血無拍子(せんけつ・むびょうし)」。知らない方も多いでしょうし、筆者も知らなかったのですが、これはもろに『カムイの剣』の主人公の技「無拍子」であります。「かいさんそうせんきょ」など言葉遊びの激しい『キルラキル』ですが、「神衣/カムイ」つながりでそんなところからも引っ張るんですね。もはや節操なしであります。そして「無拍子」で蛇崩の攻撃を無効化した流子は、今度こそ本当に蛇崩を「戦維喪失」させるのでした。

 その様子を見た皐月は、裁縫部部長・伊織糸郎(CV:うえだゆうじ)に三ツ星極制服の改良を指示。一方、黄長瀬紬(CV:小西克幸)は美木杉愛九郎(CV:三木眞一郎)に、ヌーディストビーチ本部から届けられた生命戦維(?)の弾丸を渡すのです。伏線ですね。

 そして、ついに最後の四天王、猿投山渦(CV:檜山修之)とのリベンジマッチ! と思いきや、そこに現れたのが針目縫。その姿を認めた皐月様も大狼狽です。彼女は変身した猿投山の極制服から「絆糸(ばんし)」を引き抜いてあっさり戦維喪失させ、皐月に向かって「皐月様ご自慢の生命戦維戦闘服、ちょっと縫い付けが甘いんじゃない?」と言い放つのでした。なんということでしょう、容赦ない猿投山のかませ犬っぷりのほうに唖然です。

 猿投山を戦維喪失に追い込んだ縫は流子を挑発しますが、「誰こいつ?」という感じでやる気を見せない流子。その時、縫が取り出したのが、なんと「片太刀バサミ」!! そして、呆然とする流子が「まさか」とつぶやく間もなく、「そう、僕だよ。君のお父さんを殺したのは」と言い放つのでありました。

 次回、「悲しみにつばをかけろ」に続く!



 今回ではっきりしたのが、皐月の本能字学園VS.皐月の母・鬼龍院羅暁(きりゅういん・らぎょう/CV:朴ロ美【ロは王へんに路】)の鬼龍院財閥(リボックス社)VS.ヌーディストビーチ、という三つ巴構造。

 ネットの反応では「なるほど、生徒会の連中のいい人に描いてたのは、(流子との)共闘の布石だったか」やら「予定調和か王道か」といった声も。

 筆者は、四天王戦での四天王のおざなりっぷりに、逆に共闘のモチベーションが下がったというのが本音です。やはり死闘の中で芽生える友情、みたいなベタに熱い展開がよかったのかなー、と。四天王がバラバラの陣営に、みたいな展開も熱そうではあります。はてさて、次回はどうなるのでしょうか?
(文/尾野スミ)

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