「夢オチじゃないの!?」王道ヒーロー展開が続く『サムライフラメンコ』に視聴者は引き気味?

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『サムライフラメンコ』
第8話「猛攻!悪の軍団」

1311_samurai_8.jpg『サムライフラメンコ』公式HPより。

【今週の極私的見どころ!】
 ガチで本物のヤバイヤツだったキング・トーチャー(CV:速水奨)をとくと見よ!! サムライフラメンコへの執着がハンパないです。羽佐間正義(CV:増田俊樹)自身がなぜ狙われているのかわからないのに、次から次へと迷惑行為に及んでいる(=怪人を送りこんでくる)ところが、ストーカーっぽいですね。これが「究極の愛」でしょうか。ウェブニュースの運営者・今野明(CV:三上哲)が仕掛け人か? と勘ぐってみたものの、実際に死者が出ているのでそれはないでしょうね。また、今回は出だし5分の作画が史上最高に美しい! 戦闘シーンはもちろん、羽佐間のイケメンぶりは必見の価値ありですよ。

【今週のおすすめ度】
★★★☆☆
(前回のあらすじはこちら

 第8話は、サムライフラメンコと怪人・チュウヅリトンビ(CV:高橋伸也)が激突するシーンから始まります。前話が超展開だったこともあって、視聴者の誰もが特撮映画やドラマの撮影だと疑っていなかったその時、後藤英徳(CV:杉田智和)が銃で加勢。え? じゃあ、やっぱり夢オチ? 混乱したまま画面を見入っていると、さらにフラメンコガールズが華麗に登場。強そうに見えた怪人ですが、5人にあっさり負けて「ビバ! トーチャー!」と叫んで自爆しました。視聴者の間で飛び交うのは「……え? 特撮じゃないの?」「は? リアルなの?」と当惑の声ばかり。わかります。今まさに筆者もそんな気持ちです。

 時はさかのぼり、3週間前。キング・トーチャーが、日本国民にまさかの宣戦布告!! 「我こそは悪の中の悪」って……。テンプレートなセリフを吐く悪役は死ぬと相場が決まっているのですが。速水さんの声にうっとりするも、「キング・トーチャー=小物感」がぬぐえません。しかし、ゴリラの怪人による被害を目の当たりにした日本政府は、警察との緊急会議で、全面的にキング・トーチャーと対立する意を決します。

 一方、羽佐間を中心とする正義の味方チームも、今後の対応について真っ昼間の公園で作戦会議中。「こんな時に、今からインドネシアに向かわなければならない我が身が憎い」とのたまうのは、サムライフラメンコの師匠・要丈治(CV:小杉十郎太)。また逃げるのか……と思いきや、要の足元には旅行用のトランクが。この人、本当に海外遠征行ってたんですね。ちゃっかり装備開発担当の原塚淳(CV:大川透)も会議に加わっているところがシュールです。そんな会議の最中、後藤の無線に怪人によるバスジャック発生の知らせが入電します。

 怪人カマユデライノ(CV:藤原啓治)にジャックされたバスの中には、運悪く羽佐間のマネージャー石原澄(CV:中村千絵)が乗り合わせていました。怪人の声優が『クレヨンしんちゃん』のひろしを担当する藤原さんだけあって、ネットでは本編そっちのけで「ひろしキター!」の大合唱。ともあれ、「自身の正体がバレるのでは?」と石原の存在が気になりつつも、サムライフラメンコとしては、ここで怪人に遅れを取るわけにはいきません。バスから怪人を投げ出し、いざ応戦!! とそこに、フラメンコガールズが統制の取れた動きで参戦します。フラメンコダイヤこと真野まり(CV:戸松遙)による爆撃で致命傷を負った怪人は、サムライフラメンコとフラメンコダイヤのタッグ攻撃によって討ち取られます。

 その後も、怪人による襲撃はやむことを知らず、第3、第4の怪人討伐に羽佐間たちは忙しく動き回ります。毎日に充実感を覚えていく羽佐間とは裏腹に、物足りなさを感じていくまり。「もう飽きちゃった」なんてセリフまで飛び出しました。怪人よりも、まりの行動のほうが恐いのは筆者だけでしょうか? 一方、タレント業も絶好調の羽佐間ですが、そんな中、後藤の元に後藤の彼女から一通のメールが届きます。

後藤の彼女「(羽佐間を最近よくTVで見かけるけど)ナンカ目ツキ、ヤバくないカネ?」

 なかなか鋭い彼女さん。この言葉が次回のキーワードになりそうです。次回「抗えぬノルマ」、いったいなにが起きてしまうの!?



 1話で4人の怪人と対峙するなんて、ヒーローアニメとしてありなんでしょうか……。怪人が襲ってくるのは必ず週末で、1週間に1体というところも気になりますね。ネットでは、「5話までは面白かったのに……」「『ウィングマン』の世界観と一緒」という落胆の声や、「最終回に全部映画でした、夢でしたというオチ?」というOPと同じ展開を予想しているファンも多いようです。2クールも引っ張って、その展開はやめてほしいというのが正直なところ。いったい終着点はどこなの『サムライフラメンコ』?
(文/牧野絵美)

「夢オチじゃないの!?」王道ヒーロー展開が続く『サムライフラメンコ』に視聴者は引き気味?のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!