TVアニメ『ミュークルドリーミー』朝陽のバレンタイン!第40話

ミュークルドリーミー テレビ東京アニメ公式より

 コロナ禍で放送時期がリアルのイベントより少しずれてきていたのだが、ここにきてリアタイに追いついた。今回はタイムリーにバレンタイン回だ。そしてさらに朝陽回だ!!!本当にお礼が言いたいくらいにありがとうな朝陽回だった。

 明日はとうとうバレンタインということで、クラス中はチョコの話で大盛り上がり。みゅーちゃんたちもことこ先輩の家にあつまって手作りバレンタインチョコロボと共に友チョコづくりに勤しんでいた。ぺこくんとれいくんはそこには加わらず二人で待機しているようだ。

 クラスでは誰が誰にあげる、という話が女子たちの間で交わされる。ゆめちゃんはやっぱり杉山先輩にあげるんんだよね?! といわれるが、どうやら杉山先輩にチョコをあげるのは大変らしい。先輩へのチョコはファンクラブが一括して預かっているらしく、名簿にクラスと名前を記載するための列が出来上がるのだそうだ。ライバルが多すぎるのだ。

 盛り上がる女子たちとは違い、モテない男子たちは自分たちがいかにチョコをもらえるあてがないかを話し合っていた。朝陽はそこに加わるわけではないが、ゆめちゃんが杉山先輩にあげるかどうかの話を暗い顔で聞くと話に聞いていた。

 家に戻ってもどこかくらい表情の朝陽。れいくんは朝陽のそんな態度に即座に気付き、それはバレンタインが関係していることも見抜きさっさとお隣のゆめちゃんのおうちに矢を放って本人に聞こうとしてしまう。もちろん朝陽はゆめちゃんにバレンタインの話を直球で振ることは出来ない。

 つい、杉山先輩にチョコをあげるのか、と聞いてしまう。ゆめちゃんはあっさりと杉山先輩にチョコをあげることを肯定し、だけど直で渡せないからファンクラブに渡すことにすると続けようとするのだが、朝陽はつい「やめたほうがいい」と言ってしまう。

 絶対他の男にチョコをあげたくないということなんだろうなんだけれど、そうは言えない朝陽は雪の日に見た杉山先輩の話を持ち出し、最近の先輩が怪しいという話をしてしまう。

 だがその件について初耳なゆめちゃんは、朝陽が突然杉山先輩を下げ始めたことに驚いてしまい、尊敬する先輩である杉山先輩を疑うなんておかしい、となんだか二人の間に気まずい空気が流れてしまう。そこにちょうどときわちゃんたちが現れたことで会話は終了するが、二人の間に今までにない空気は残ったままになってしまう。

 ときわちゃんたちがゆめちゃんを迎えにきたのは、クラスメイトのすあまちゃんのおうちの和菓子屋さんのバレンタインセールの手伝いに行くためだ。店に向かう道々、まいらちゃんたちに、朝陽との間にあったことを相談するゆめちゃん。みんなは帰りに仲直りのお土産を買って仲直りしよう、と言ってくれる。

 朝陽もどうして自分があんなことを言ったのかと反省するが、れいくんは、ゆめちゃんも朝陽もどちらも悪くないといってくれた。二人は仲直りすることができるのだろうか。

 明日はバレンタイン、なのにどうしてこんなことになったのか、と悩む朝陽の心に小さなブラックスキームが生まれてしまう。さらに世の中のモテない男子たちの心にも明日のバレンタインを喜ばない気持ちがムクムクと生まれてしまいブラックスキームがそこここに生まれてしまう。

 ゆに様はそんな小さなブラックスキームたちを集めて、そこにゆにっちアビスを埋め込み怪人を生みだしてしまう。

 頑張ってバレンタイン和菓子を売るゆめちゃんたちだったが全く売れない。すると、街の中の様子がおかしいことに気付く。チョコの怪人がどんどんチョコを食べていっているのだ。そして怪人がチョコを食べれば食べるほどバレンタインが消えていっているのだ。これは絶対おかしい、とゆめちゃんは夢シンクロして夢の中へ。まいらちゃんたちは逃げた怪人を現実世界で追う事に。

 誰の夢かわからない夢にはいったゆめちゃん。そこはチョコレート工場のようだった。工場長の部屋というところに逃げた怪人が入っていったのを目撃したので追いかけてステッキで浄化しようかと思ったが、持っていたはずのステッキがチョコに変わってしまっていた。さらにその怪人にチョコレートだらけの場所に閉じ込められてしまう。どうしよう、と騒ぐゆめちゃんとみゅーちゃん。この声がなぜかれいくんの耳に届く。

 どうやら、れいくんは遠く離れた仲間の声を聴くことが出来るらしいのだ。だが、れいくんの声をみゅーちゃんに届けることはできないようだ。みゅーちゃんとゆめちゃんが閉じこめられていることを知った朝陽はまいらちゃんたちと合流し、誰の夢だかわかったら二人を助けられるかも、と手分けすることに。

 誰の夢かわからないが、もしかしたらバレンタインなんかなければいい、という自分の気持ちのせいで出来上がってしまったのではないかと不安になる朝陽。だがもし朝陽の気持ちだけで悪夢が出来上がってしまったのならその夢がゆめちゃんをとじこめることはない、とれい君に言われたことで、朝陽派ゆめちゃんのバレンタインを守るために走り出す。

 街中を探し回る朝陽だったが、街には大きな変化が表れていた。街中でばったり出会った同級生も、街の風景からもバレンタインが消えていってしまっているのだ。夢が現実世界に浸食してきてしまっているのだ。ゆに様を途中で見かけたが、このじたいを しかけたゆに様たちもバレンタインを忘れてしまっていた。

 ことこ先輩たちもどんどんバレンタインを忘れてしまっていく。この状況をみて、この夢は誰か一人の夢ではなくもてない男子たち全員のゆめからうまれたものだと推理するれい。

 朝陽はゆめちゃんを助けるにはどうしたらいいのかをれいくんに相談し、彼のいった「モテない男子たちにチョコをあげる」を実行することに。だが、男子である朝陽からチョコをもらっても意味がないと指摘すると、ゆめちゃんのバレンタインを守るために朝日は覚悟を決めて女装し、男子たちにチョコをくばることに。れいくんが女の子の声を担当して持てない男子たちにチョコをくばることで、みんないい気分になり、どんどんバレンタインは元に戻ってきた。

 ゆめちゃんも夢の中でステッキを発見することができ、浄化を施して現実世界に戻ることが出来た。女装姿でへとへとになってる朝陽と対面するゆめちゃん。朝陽としては見られたくない姿だったろうが、意外にも朝陽の女装は好評だ。無事にバレンタインを救うことができた皆は満足して帰っていった。

 そしてバレンタイン当日の朝。れいに起こされた朝陽が窓をみると、ゆめちゃんから矢が届いてた。窓を開けると、矢には紐がくくられており、そこからチョコが渡された。朝陽に一番にあげる、というゆめちゃんからのチョコレートだ。「ありがとう、ゆめ」といったときの朝陽の表情がたまらなかった。よかったね、本命からチョコもらえたね。朝陽。

 今回はヒーローとしても、女装してヒロインのような姿も見せてくれて、朝陽ファンにとってはこれほど最高な回はないとううくらいに朝陽を堪能させてもらった。早く進展してくれ!!!

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