TVアニメ『はたらく細胞!!』自分の体の中にウイルスが入り込むと……2期第2話

TVアニメ「はたらく細胞!!」公式サイトより

 

 実際に自分の体の中にウイルスが入り込むとどのようなことが起きるのか。今回は2本立てのエピソードだ。

「獲得免疫」

 ウイルスの侵入に備えている記憶細胞は夢を見た。おたふくの様な顔をしたウイルス細胞が襲い掛かってくる地獄のような夢だ。その事を考えながらB細胞と歩いていると、体内放送でウイルスの感染が知らされる。記憶にある抗原であれば倒さなければ、と現場に向かう記憶細胞たち。

 現場にいたウイルスは夢で見たおたふくと同じ顔をしていた。記憶細胞はやはり自分が見たのは予知夢だったのか、と予知能力をつかって解決策を見つけ出そうと必死になる。だが能力を使おうとすればする程何も見えない。

 その間、白血球が駆けつけウイルスとバトルを開始する。ウイルスはどんどん増殖し狂暴性を増していく。B細胞は抗原を提示してもらえないと力を発揮できない。

 マクロファージさんが一匹のおたふくを退治し、抗原を提示することに成功。しかし記憶細胞は未だに未来を見てどうにかしようとしている。それよりも過去の記憶を探すのが先だ、とB細胞に怒られたことで、記憶細胞はある出来事を思い出す。

 それは、予防接種の思い出。抗原に対する免疫を得るために、おたふくは過去に予防接種という形で現れ、退治されたことがあったのだ。この抗原が見つかったため、B細胞は獲得免疫を使っておたふくたちを一掃することに成功。 

 今回倒されたウイルスの正式名称は「ムンプスウイルス」、通称おたふく風邪だった。予防接種がいかに大事であるかがよくわかるエピソードだ。

「パイエル板」

 小腸に見学にやってきた赤血球たち。小腸は十二指腸、空腸、回腸の3つに区分される消化管。長さは6メートルを超える。小腸の内側には繊毛とよばれる小さな突起が密集しており、栄養分を回収する役割を果たしている。

 赤血球たちのために白血球はお茶を買ってもてなそうとするが、その道々でキラーT細胞とばったり会ってしまったことからトラブルに巻き込まれてしまう。

 キラーT細胞が白血球につっかかってきたその時、細菌が攻め入ってきてしまった。やってきたのはカンピロバクター。発熱、下痢、腹痛などをもたらす感染性腸炎の原因菌のひとつだ。カンピロバクターは腸管上皮細胞を人質に取り、自分たちの要求を全て聞けと訴えてきた。

 カンピロバクターの要望を全て無条件で受け入れ、踊れ、歌え、という無茶な要求にも全力で応える白血球の姿にキラーT細胞は呆れるが、それは白血球の作戦だったのだ。

 調子にのったカンピロバクターをある場所へ誘導する。そこはまるで居心地のよいバーのような空間。カンピロバクターはそこでモリモリ食べて分裂をしようと試みるが、この場所こそ、パイエル板だった。

 パイエル板にはM細胞というものがおり、抗原となる細菌やウイルスなどを捕獲する。細菌やウイルスは樹状細胞に引き渡され、抗原提示される。うっかりパイエル板に入ってしまったカンピロバクターは、白血球やキラーT細胞に無事倒されてしまうのだった。

 体の中では持主である自分たちが気付かないうちにこういったことが行われているのかと思うと、不思議な気持ちでいっぱいだ。健康に気を使う今だからこそ、このアニメの存在意義も高まっているだろう。

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