アニメ『虚構推理』鋼人七瀬攻略作戦がついに始動! ただ今回も今回も説明台詞の羅列が続き冗長に……第9話

アニメ「虚構推理」より

 今回からとうとう本格的に鋼人七瀬攻略作戦が動き出す。やっとだ。今回も説明台詞の羅列が続き、聞き流しているだけだと全く頭にはいってこない展開がずっと続く。

 九郎先輩は鋼人七瀬相手に戦い、殺されるごとに未来をつかみ取る作業に励み、琴子は自作したでっちあげ推理を一つずつ鋼人七瀬のスレッドに書き込み現在の流れを変えるように試みる。

 某大型掲示板に長文を何度も書き込んでいく琴子。その説明はもっともらしく、あまり深く物を考えないタイプの人間なら丸め込まれてしまいそうな説得力を持つ。だが、こういった大型掲示板にいる人間たちがそんなに素直だとは限らない。すぐに琴子の書き込みに対して反論を行ってくる。

 琴子は、今回の刑事死亡の事件は鋼人七瀬の噂を利用した人が起こした殺人事件であるとでっち上げた推理を事細かに披露。無抵抗で顔面を強打された理由、彼に対して殺意を持ちうる理由などを語るうちにその犯人像は、だんだん紗季さんのように思われてくる。そのように仕立てたのは、琴子の意地悪なのだろうか。

 嘘ではあるが、この嘘に説得力を持たせることで鋼人七瀬の力は弱まるのだ。全員が納得する結果というものは残念ながらありえない。でも少しでも鋼人七瀬亡霊説が揺らいでくれればこちらの勝ちだ。九郎先輩はそこに少しでも近づくように何度も命を落としてその未来をつかみ取ろうとしてくれている。

 だが同じことを六花さん側もできるというのが悩ましい。しかも鋼人七瀬の噂をここまで大きくした人物だ。一筋縄ではいかない。だからこそ琴子は4つの案を用意したのだが。残りの推理はあと4つ。これはもしや1話ずつやるのだろうか。さすがに間延びしすぎではないだろうか。
 
 小説が原作ということで、多分読書としてこの文字量と読んでいく中でどんどんその虚構推理が効いていく感じが心地よいのだろう。だが、アニメで台詞として読み上げられるにはいささか長い。大事な台詞なのでカットも難しく、アニメシリーズとして全てを冗長にしてしまっているという印象がどうしてもぬぐえない。

 この鋼人七瀬との戦いに決着がついても、まだまだ六花さんという存在に対しての結末はつかないだろう。そういう気になる部分が鋼人七瀬討伐にばかり時間を奪われて、見ることができないのは残念だ。

 来週3本一気に進めてくれるのをただ祈るばかりだ。

(文=三澤凛)

アニメ『虚構推理』鋼人七瀬攻略作戦がついに始動! ただ今回も今回も説明台詞の羅列が続き冗長に……第9話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!