2022年のNHK大河ドラマは三谷幸喜脚本による『鎌倉殿の13人』。後に鎌倉幕府の執権となり御成敗式目などで知られる北条義時を主人公に描くものになるようだ。
これまで源平の合戦や元寇は大河ドラマになってきたわけだが、今回は鎌倉幕府の成立から執権である北条氏が権力を手中に収めるまでの時代。そこに、歴史好きたちの注目が集まっているのだ。
異常な野蛮さと強さを誇る武士といえば、なにかと話題にのぼるのが薩摩隼人。そのヤバさはアニメ化もされた『ドリフターズ』の島津豊久で知られているところ。しかし、歴史好きな人々はだいたい口を揃えてこういう。
「薩摩は、鎌倉時代では優しいほう」
だと……。
そう、鎌倉時代というのは『北斗の拳』どころではない力こそ正義の時代。なにしろ、武士が割拠する関東地方においては法律はほぼない。法律以前に字を読めるヤツがほとんどいない。隣人どころか親兄弟でもちょっとでも隙を見せたら殺されて領地を奪われると、お互いに緊張感が絶えない世界。
江戸時代になって成立した武士道など存在しない。ひたすらに強い者こそが正義で、人を殺すことをなんとも思っていない世界である。
なので権力抗争も容赦ない。北条氏が権力を手中に収める過程でも、幾度も族滅=一族皆殺しという言葉が登場するのだ。
知れば知るほど、武士に対するイメージがガラリと変わる鎌倉時代。それが三谷幸喜の脚本によってどう描かれるのか。早くも期待は高まっている。
(文=大居 候)
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