アニメ『宝石商リチャード氏の謎鑑定』子どもが持ち込んできたのは1000万超えのキャッツアイのルース!

TVアニメ「宝石商リチャード氏の謎鑑定」公式サイトより

 著者・辻村七子、装画・雪広うたこによる、累計発行部数40万部超えのジュエル・ミステリー第3話がオンエアされた。

第3話:キャッツアイの慧眼

エトランジェに小さなお客様がやって来る。小学二年生の八坂はじめだ。

「これと同じ宝石が欲しい」とはじめが取り出したのはキャッツアイのルース。正義は驚き、はじめから事情を聞き出そうとするが、自分を子ども扱いする正義に頑として口を割らないはじめ。

一方、自分を一人の客として扱ってくれるリチャードに、はじめは少しずつ心を開いていく……。

 今回のお客様は少年。毎回お客様と色んな石のエピソードが地味ながらも面白い。

 正義は、谷本さんと再度宝石の話で盛り上がり、ミネラルショーに一緒に行く約束をこぎつける。ラッキーが続いているので、甘党大王のリチャードに命じられているらしいスイーツ大量買いもウキウキでこなす。
 
 リチャードのスイーツ好きは常軌を逸している。戸棚の中にはあれこれと高級スイーツたちの箱が詰まり、さらに冷蔵庫の中もスイーツでいっぱい。これだけあると、食べる順番も迷ってしまうだろう。

 そんな甘味の館にキッズが依頼者としてやってきた。少し生意気な訳あり少年はじめくん。彼は理由を言わずに持ち込んだ「クリソベル・キャッツアイ」と全く同じもの欲しいといい出した。お年玉をためて買ったというが、小学生のお年玉で宝石って買えるのか。ただ犯罪に絡んでいるとも考えにくい。

 子供相手だとなめ切った態度で扱う正義とは違い、紳士的な態度で、はじめとやりとりをするリチャード。その彼の対応に、はじめは少しずつ警戒を緩めていく。

 はじめが持ってきたキャッツアイという石は、地域によっては幸運の石とも不幸の石ともいわれている。リチャードははじめにとってこの石はどんな意味を持っているのかと問いかける。

 はじめにとって飼い猫のミルクがお守りのような存在。母が出産のために入院したこともあり、ミルクを必要としていたものの、父親が勝手にどこかにやってしまったことが悲しかった。
 
 そこに、はじめの父親がやってくる。彼はもともとリチャードの顧客でありこのキャッツアイもここで購入したものだったゆえに連絡がついた。父がはじめに内緒で猫を遠くへやったのは、ノラだった猫には妊婦には害とされる寄生虫を持つものがいるからその予防に、という理由だった。

 父がはじめに、と購入したキャッツアイは値段にして1000万円はくだらないという。リチャードは小さくて軽く、何かあった時にもすぐに持ち出せどの国でも換金可能な宝石を彼に買い与えるのは親の愛であると説く。
 
 ヨーロッパでは代々アクセサリーが受け継がれるというのはそういう理由からだったからなのだろう。親子の愛の結晶のお話だった。
(文=三澤凛)

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