アニメ『かつて神だった獣たちへ』の終りが見えてこない ハンクの贖罪を丁寧に描きたい気持ちはわかるのだが……

『かつて神だった獣たちへ』アニメ公式サイト

 今期注目のダークファンタジー『かつて神だった獣たちへ』 第11話がオンエアされた。

騒乱の嚆矢

要衝【ボルドクリーク】に建てられた【新パトリア】の巨大要塞。総力を挙げ、要塞を落とすべく編成される【北軍】の攻略部隊。そこに合流する【クロード】率いる擬神兵討伐部隊【クーデグラース】。その中には制服に身を包んだ【ハンク】の姿があった。攻略部隊指揮官【マーティン・ウォール大佐】の言葉に、敵は【擬神兵ケンタウロス】=【マイルズ・バロン】だと察する【ハンク】。戦場でまみえた昔と変わらぬ【マイルズ】を前に【ハンク】の取った行動は……。

 1クールが終わる時期が近づいているものの、まったく終結が見えてこないこの物語。まだ原作も完結していないようだから、完全な決着まではたどり着かないだろうとは思っていた。しかし、それならばアニメなりの結末が描かれるべきだろう。なのに、ラスボスであるケインにたどりつくにはまだまだ超えるべきハードルが多そうな気がする。

 毎週かつての仲間だった擬神兵をめぐることに尺を使っている。ハンクの贖罪の物語でもあるので誠実にそれを描いている姿には敬意を示したいが、でももう少し派手な進展が欲しいのも確かだ。

 今回はケンタウロスの姿になったマイルズが、彼らの前に立ち塞がる。今回はクロードの監視下に置かれていることもあり、いつもの白軍服ではなくクロード軍の衣服を纏うハンク。見慣れない服装に戸惑いもあるが案外似合っている。擬神兵にならなかったらこの軍服を着て、兵を率いていた可能性もあった。

 マイルズは元々医者として多くの命を救ってきた。しかし、どんなに懸命に治療しても、すぐに戦場でその命は消えてしまう。そのことに悩んでいた際に擬神兵としての徴収がかかったのだ。

 ケンタウロスの姿になっても傷ついた仲間の兵たちに手当を施したりと根本的なところは変わっていないように見える。しかし、一度戦場に立つと理性はなくなり、血と叫びを求めるようになる。そして自分ではその異常さに気付くことができないのだ。

 かつての仲間のそんな姿を見ることが何よりもハンクの心をえぐる。誓いを守るために、またしても立つことになるのだが、ぶっちゃけもうこの展開何回目……という気持ちもある。それぞれがそれぞれの信念をもっているのだから、エピソードは毎回違う。

 マイルズは、戦場で働く医者として傷ついた心を、擬神兵として戦う事で癒していたという。矢を放ち、槍を振り回し、爆弾を投げ、馬の脚力をもって追いつめる。強すぎる力で自ら命を奪いまくるマイルズ。彼は今はケインと組み、擬神兵としての力をふるっている。

 マイルズとの決着は次回に持ち越しとなりそうだが、その先にはケインがいる。ケインの弟であるクロードの思い、ハンクの思いなどが重なり合いクライマックスを迎えるのだろうか?

 熱い展開を希望したい。
(文=三澤凛)

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