『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』、BL好きは“とても喜ばしくなれる”映画です

『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』公式HPより

 突然ですが、私はボーイズラブ、通称BLが好きです。

 好きなのですが、「腐女子のお前らはこうすれば喜ぶんだろ」的な類のやつは舐めてんのかワレになるタイプなので、ドラマ版『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)が放映されると聞いた時はすっっっごく疑心暗鬼状態というか、「本当に私を満足させてくれるドラマを作ってくれるのか?」みたいな上から目線どころか”天から目線”で見始めました。映像におけるBL作品、結構ピンキリなんですよね。

 ですが、”男同士の恋愛”という枠を超えて相手が男だろうと女だろうと関係なく、人を愛するということとは何なのか、ということを考えさせられるとても良いドラマで、気付いたら毎週ワクワクしながら放送を見ていました。天から目線で見始めてすみませんでした。ボーイズラブが好きだろうと好きじゃなかろうと楽しめる作品だと思うので、ドラマ版をまだ見ていない方はぜひ見てください。

 ドラマ版『おっさんずラブ』の最後は、春田が海外に行くことになり、その準備のためにバタバタする中で春田と牧の甘いシーンで終わりを迎えていました。そんな二人の行方が気にならないわけがない。当然です。

 というわけで、ドラマの続編となる『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』を見に行ってきました。

 以下ネタバレにならない程度に感想を書いていきます。

 一言で言うと、「喜ばしい気持ち」になりました。完全にBLが好きな人間の感想ですみません。でも喜ばしかったです。

 ドラマ版でもあった春田と牧のラブラブなシーンも健在で、小突きあったり手を繋いだり、青春か! みたいなシーンが現れる度に「喜ばしい……」と笑顔になりました。映画館なので周りに顔を見られることがなくて良かったです。

 春田はドラマ以上に勢いのある変顔(?) シーンがふんだんにあって、「これだよ! 春田といえばこれ!」となるし、記憶喪失になった黒澤部長の妄想爆発シーンは面白すぎるし、牧くんは涙目がうるうるしていて非常に可愛かったです。

 いや、牧くん、ドラマ版でもめちゃめちゃ可愛かったのですが、劇場版でも本当に可愛いんですよ。牧くんがかわいそうなことになる度に牧……(涙)になっていました。春田には牧くんを幸せにしてもらわないと困ります。

 新キャラの志尊淳さんが演じるジャスティスも良いキャラをしていました!

 ジャスティスが天空不動産に加わることでより賑やかになった感じがしますし、春田に対してストレートに気持ちをぶつける感じも、今までのこの作品にはいなかったキャラで良かったです。ただ、彼については掘り下げ切れてない気がしたのでもったいない!
 恐らく魅力が映画の2時間以内には収まっていない男だったので、ジャスティスのスピンオフ作品もぜひ見てみたいところです。私はもっと君のことを知りたい。

 同じく新キャラの沢村一樹さん演じる狸穴さんは、いかにも「何かあるぞ」感があって、見ている側をハラハラさせてくれました。狸穴さん、一昔前のBL漫画なら絶対顎がシャープで肩幅がえげつなく広いと思います。

 春田と牧のカップリングを応援する立場としてはいかにも悪役!という雰囲気をプンプン出してきて「二人の邪魔をする気か!?」となりますが、カッコいいおじさんで素晴らしかったです。

 見進めて行くとなぜサブタイトルが『~LOVE or DEAD~』なのかが分かるのですが、本当にスーツ姿のおっさん達が愛と生死を賭けて奮闘していて、そういうことね……と思うと同時に「すげえ状況だな」となりました。炎に包まれていました。見れば分かります。

 春田と牧を取り巻くラブストーリーと並行して、天空不動産と地元の人たちを巡るストーリー、そして他のキャラクター達のドラマから引き続きの恋の行方も描かれていて、ドラマのファンとしてはとても嬉しかったです。というかこれで完結してしまうんですか? また続きが見たいです。私はもっと喜ばしくなりたい。

 あとネタバレになるのか分からないのですが、「髪にきんぴら付いてますよ」のシーンは絶対見て欲しいです。ネットで「髪に芋けんぴ付いてるよ(カリッ)」の画像がよくネタ画像として流通しているかと思いますが、まさかそれに近いシーンを令和で見ることになるとは思いませんでした。今、令和ですよね? ドラマでも度々あったおっさんずラブのそういうオマージュネタも見どころです。

 ドラマは見ていないけど見てみようかなあと思っている方もいるかもしれませんが、冒頭に走馬灯のようにドラマのシーンが流れてくるものの、未見の人には話の流れが分からない点がありそうなので、ざっくりでも事前に予習しておいた方がいいだろうなと思いました。

 さまざまな愛の形について向き合って、本気で悩んだり怒ったり笑ったり泣いたりと、ドラマ同様、ただのボーイズラブ作品に留まることなく、人を真剣に愛することって難しいけど良いなって思える素敵な作品です。

 余談ですが、映画館に入った時にどんな層の方がいるんだろう〜と思って観察していましたが、思った以上に女性客だけじゃなく、カップル、男性客、ご年配の方もたくさんいらっしゃったので、『おっさんずラブ』という作品自体が老若男女問わずさまざまな層に愛されている作品なんだなあと実感しました。

 ボーイズラブを普段読んだり見たりしない人でも楽しめる、好きな人ならもっと楽しめる劇場版『おっさんずラブ』、ぜひ見に行ってください。

 私はまた喜ばしくなりたいので、もう一度仕事終わりにでも行こうと思います。

(文=おかりん)

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