一貫して胸くそ展開……「小学館 新人コミック大賞」佳作に選ばれた『鬼』が話題に

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「小学館 新人コミック大賞」公式サイトより

 先日「第84回 小学館 新人コミック大賞」の受賞作が発表され、佳作に選ばれた浄土るる(17)の『鬼』という作品が話題に。SNSなどでは「ここまで一貫して胸くそ展開を描けるのはすごい」などと評価されている。

 同作の主人公は、母親に虐待を受けている女の子の“子豆”。小学校ではクラスの人気者ポジションだったが、ある日“ポンポコ”という転校生がやってきて状況が一変してしまう。ポンポコは暗い性格が災いしてイジメを受け、味方をした子豆もイジメの標的に。それでも子豆は庇い続けるが、何故かポンポコは心を開いてくれず突き放される。

 しかし終盤でポンポコは心を許したように笑顔を見せ、友達になったかのような雰囲気に。このままハッピーエンドになるかと思いきや、ラストはなんとも救いの無いオチで幕を閉じた。このようなエピソードがポップな絵柄で描かれており、作品を見た人からは「衝撃的な展開に目が行きがちだけど、純粋に漫画として見せ方がうまい」「新人賞にこの作品を持ってくるのすごいな」「無駄な部分をそぎ落として伝えたいことをしっかり煮詰めた漫画」といった声が上がっている。

 審査員を務めた漫画家・浅野いにおは、「技術的な観点で言えば全てがど下手くそですが、この作品にそんな瑣末なことは求めません。最高でした。怒りに満ちた漫画です」と評価。花沢健吾も「読者を選んでしまうけど覚悟を決めて徹底的にこの方向で進んでも良いのかもしれない」とのコメントを寄せている。

 実は、ある界隈の”闇深”二次同人でも知られていた浄土るる。今後どのような作品を描いていくのか。次の作品にも期待したい。

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