『ドラゴンボール』同人作家によるヤムチャの“公式マンガ”が大好評!!「ジャンプ」デビューへの道は新人賞だけじゃない!?

1612_jumpplus.jpg「少年ジャンプ+」より。

「週刊少年ジャンプ」(集英社)の漫画が無料で読めるマンガ雑誌アプリ「少年ジャンプ+」にて、鳥山明の大人気マンガ『ドランゴンボール』のヤムチャを主人公にしたマンガ『ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件』前編が12日に公開され、ネット上で話題となっている。

 この『ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件』は、原作は鳥山明、作画は『ドラゴンボール』をはじめ、TVドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)、『ワンパンマン』(作:村田雄介/集英社)などのパロディマンガで知られる同人作家のドラゴン画廊・リー氏が担当。ファンの間ではその絵柄が「本家そっくり」だと注目を浴びていた人物だ。

 ドラゴン画廊・リー氏のTwitter(@dragongarowLEE)によれば、今回の連載は、編集者からヤムチャに転生する漫画の企画の提案があり、その原案を元にドラゴン画廊・リー氏がネーム及び原稿を作成したそう。「どんな反応があるかドキドキしてましたが、ツイッターでもトレンドに入るくらい話題になってて驚いてます。読んでいただいた皆さん、ありがとうございます!リプもありがとうございます(^^)今まで内緒にしててごめんなさい」と、連載開始にあたっての想いを綴っている。

 物語は、『ドラゴンボール』ファンである男子学生が、とある事故をキッカケにヤムチャの姿になり、『ドラゴンボール』の世界へと迷い込んでしまう――というもの。敵と戦ってもすぐに倒されてしまうことから、原作ファンからは「最弱」「ヘタレ」というイメージがついてしまっているヤムチャだが、本作でも、転生する前の男子学生が「あのヤムチャが意外と使えるんだよ」という台詞を発したり、その「最弱」キャラは健在。たびたびネット上でその最弱ぶりがネタにされるヤムチャだが、今回は集英社が公式でネタにしているのである。なお、次回は2017年配信予定。

 ネット上では、「ドラゴン画廊・リーさん ついに公式で描くようになったの!? すごいおおおおおおww 」という祝福の声や、「相変わらず鳥山絵上手え」「予想以上に面白いし、続きが気になる……!」と大好評のようだ。また、もともと『ドラゴンボール』のパロディ同人を描いていたドラゴン画廊・リー氏が“ジャンプ作家”になったことに驚く声も上がっている。

“ジャンプ作家”になるためには、基本的には新人賞で賞を獲ることが一つの通過点であるとされている。しかし、本誌である「週刊少年ジャンプ」を見ると、新人漫画家の登竜門である「手塚賞」では、今年の6月に9年ぶりの入選者が出たものの、2017年第1号で発表された「第92回手塚賞」は入賞者ゼロ。ギャグ漫画部門である「赤塚賞」に至っては、平成2年の入賞した以来、後に続く者は未だ現れておらず、先日発表された「第85回赤塚賞」の総評を見ても、「新しいものを作ろうという熱量のある作品も少なかった回だった」など、辛口のコメントが寄せられている。やはり、天下の「ジャンプ」でデビューを飾るのは相当難しいということを表した選考結果となっている。
 
 一方「少年ジャンプ+」では、今回のドラゴン画廊・リー氏のほか、『エンペラーといっしょ』のmato氏も個人的にTwitter(@mozu_hayanie)にアップしていた作品がネットで話題を呼び、連載されることに。思わぬ形で「ジャンプ」デビューを掴んだ作家もいるのだ。

 その他、2014年からは誰でもウェブからマンガ作品を投稿でき、優秀作品は少年ジャンプ本誌などでデビューできるほか、可能性を感じた投稿者は編集部が直接スカウトするサービス「少年ジャンプルーキー」を開設するなど、新人作家の発掘に精力的に取り組んでいる「少年ジャンプ」。“ジャンプ作家”への間口は、広がりつつあるようだ。

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