『浴衣とレイプとアニキと俺と。』（中性まふまん♀） 辛い凌辱を経て結ばれる愛。キュンキュン悶える純愛系TSF！

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『浴衣とレイプとアニキと俺と。完全版』より

　こちらの作品、冬コミで頒布された『浴衣とレイプとアニキと俺と。完全版』の電子版です。しかもね、電子版には描き下ろしのノベルゲームがついてくるという豪華な内容。

ノベルゲームは後日アップデート（2019年3月1日頃）ということで、この原稿を描いている時点ではまだリリースされてないんですけど楽しみです。いや、冬コミで薄い本のほうは買ったんですけど、もう一度買ってしまいますね。これは。

　この作品は、一言でいえば純愛系のTSF。

　純愛系のTSFは増えてきましたねえ。女の身体になったことで、男友達にそれまで考えもしなかった感情が芽生えちゃったりするヤツです。自分の中に生まれた乙女な感覚への戸惑い。それに悩むのは自分だけじゃない。相手のほうだって同じように意識していたりする。

　もう、こんな新しい愛の姿にはキュンキュンしながら射精するしかないじゃないですか。

　そんなこの作品。前後編に別れているけど、前編はちょっと辛い。描かれるのは、主人公・龍馬と彼が「最強のアニキ」と慕う・四音との物語。龍馬の手違いで女体化してしまった四音。それによって2人の関係が親密に……という展開を想像しがちですが、違うんです。男だった時の四音を恨む不良達に、四音は凌辱されちゃうんです。

　前編の時点でちょっと純愛ムードがあったんですが、それを完全に破壊しちゃうような展開。でもね、そんな辛いことがあった結果として、後編で二人はお互いをより異性として意識し合うようになるんです。

　単なる性欲じゃない。愛し合っているからこそ、求め合う展開。なんか、泣かせるストーリーじゃないですか、これは。

　どこまでもキュンキュンしながら読める純愛系TSF。普段は凌辱系が大好きな筆者ですが、TSFに限っては純愛推しになりましたよ、ハイ。
（文＝昼間 たかし）