華山みおの物語探索その25

『凪のお暇』(コナリミサト)空気を読むことに疲れた人、誰かに頼りたいけど頼れなくて悶々としている人に読んでほしい!

 空気を読む。現代社会において超必須スキル。

 学校で、会社で、女子会で、合コンで、友達付き合いでも家族間でも、場の「空気」を読んで、相手が嫌な気持ちにならないように、コミュニケーションがスムーズに取れるように。嫌われないように。円滑に生きていく為に大事なスキル。だけど、そこに囚われ過ぎて身動き取れなくなっていませんか?

 今回は空気を読むことに疲れた人、誰かに頼りたいけど頼れなくて悶々としている人に読んでほしい漫画、コナリミサト先生の『凪のお暇』をレビューします。

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【あらすじ】
 空気を読むことに必死になりすぎて、過呼吸でぶっ倒れた大島凪28歳。

 会社もやめて引っ越して、東京の片隅でリセット生活、はじめます。

 累計部数100万部突破!

 第8回ananマンガ大賞受賞。第11回マンガ大賞ノミネート作品第3位。「このマンガがすごい!」2019オンナ編第3位の大ヒット漫画!
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 大人になって……いや、学生でも集団生活に身を投じたことがある人の中で一度も空気を読んだことないっていう人って絶対いないですよね。

 私も空回りしたり、読んでいるつもりで裏目にでたことは数知れず……。

 知り合い同士がSNSで飲みに行っているのは私をハブにして?! と被害妄想したり、ノリが悪いと思われるのでは……と勘ぐって「わかるー」しか言わなかったり。否定したら空気が悪くなると思って興味のないことにも頷いてみたり。

 他にもたくさんの、凪ちゃんが倒れるまでにやっていた空気を読んだ行動の数々。どれかひとつは当てはまるのではないでしょうか。共感ポイントがめちゃくちゃ多い『凪のお暇』。

 昔からマンガを読んでいると、主人公をはじめ出てくるキャラクターが大好きになって、そのキャラクター達と友達になったような感覚になるんです。

 特に『凪のお暇』のような、日常ストーリー系の漫画だとそれが顕著。

 実際に私は凪ちゃんたちに会ったことはないけれど、凪ちゃんがどんな気持ちで空気を読んできたか、ゴンさんや坂本さんに話しかけるときどんなに勇気を出したか、何が嬉しかったか、日々の素朴な発見や工夫をどんなに楽しんでいるかとか知っているから、大事な友達の打ち明け話を聞いているかのように、ページをめくるのです。

 しかし、ストーリーを読み進めていると主人公の凪ちゃんだけではなく元カレの慎二だったり、お隣さんのゴンさんだったり、うららちゃんだったり、坂本さんだったりの話を聞くことにもなるのです。

 もう!!! 慎二――――!!!

 2巻以降をお読みになった方にはもうお分かりかと思いますが、凪ちゃんの元カレ慎二。モラハラ男で凪ちゃんのお暇生活のきっかけになったこの男、凪ちゃんからの視点からだけでは全く見えなかった内面が隠されていて、それを知ってしまうともうただただ憎く、怖いだけの元カレには思えず、どうにか頑張ってほしくて仕方なくなるのです。

 あとひと言、あとちょっとの行動なのにすれ違っていくふたりが辛い……!

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