神回『アリスと蔵六』11話 ワンダーランドで少女は決意する。碇シンジも蔵六と出会っていたら幸せだった

■シンジくん14歳、紗名ちゃん8〜10歳

 11話まできて、いい大人に出会っていたら『エヴァンゲリオン』のキャラは『アリスと蔵六』のような成長ができたんじゃないか、と感じた。
 14歳のシンジは、自我がグシャグシャになりやすい時期に大人たちがみんな不安定で、自分では心が保てずえらいことになった。人類補完計画は、他人との境界云々を考えると、大失敗したワンダーランドだ。でっかい綾波の顔が半分埋まるってもんだ。

 紗名や羽鳥は小学4年生。まだそこまで感情が育っていない。大人の言うことをシンプルに受け入れるし、反省がめちゃくちゃ早い。その分思考は幼く、時々わがままでめちゃくちゃだけど、幸いなことに蔵六という導き手がいる。ものすごい勢いで学習し、自分の力と思考を制御するモラルを身に着けた。
 8〜10歳の時点で「自分は自分だ」と諭してくれる人がいるかどうかの差は、成長過程においてあまりにも大きい。シンジもゲンドウじゃなくて蔵六と出会っていたら、どれだけ幸せだっただろう。

 紗名と羽鳥は決意が固まり、ワンダーランドという閉じたセカイから出ようとしている。
 次回タイトルは「ただいま」。

(文/たまごまご)

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