『おにれんぼ』(さいこ)一話丸々ゴリラ女子とのイチャコラが展開される誰得な鬼畜デレ作品 

 なんだ、この誰得な展開はーッ!!

 このたび単行本『おにれんぼ』(GOT)を上梓された、さいこ氏。氏の持ち味は、鬼畜な凌辱系作品群である。

 今回の収録作では、暴行現場を目撃した主人公が、誰も見ていないからと被害者を暴行してしまう「帰り道」。終電でキャバ嬢が集団暴行される「おかし隊」あたりが、氏のスタンダードな作品というところ。

 でも、そんなのは決して本領を発揮している作品ではなかった。今回、この単行本を紹介しなくてはと思ったのは、中編の表題作「おにれんぼ」の存在である。

 学園に通う川野と金子澤の所属するクラスは、やたらと女子のレベルが高いという設定。とはいえ、そんな環境にいたらウハウハということはない。日々、彼女もおらずモテない怠惰な日々を過ごす2人は、友人と「つまんねぇ」と言いながら過ごすのが関の山である。

 なにせ生意気な女子には「モテナイズ」とまであだ名を付けられているくらいだから、相当にモテなくて、つまんない日々である。

 そんな彼らが、ちょいワル風味な生徒から声をかけられたのは、学園の女子とやりまくれるかもしれないチャンスのあるゲーム「おにれんぼ」。

 ルールは簡単。深夜の学園で各所に隠れている女子を制限時間内に見つけることができれば、時間内は暴力以外はなにをしてもよいというわけである。「おためし20分は無料。通常料金は1万円」のゲームにお試しで参加した、川野はいきなりクラスで一番人気の女子に遭遇。そんな子まで参加していることに驚きながらも、人生初なことを様々経験してしまうのだ。

 もちろん、最後までイクには20分では足らなかった。かくて、1万円払って参加することを決めた川野は、見つけた生徒会のメガネっ娘に、ズボンを下ろして「初めての女になってくれ」と迫るのだ。

 なんだかんだと、逃げ切れば儲かるだけの女子にとっては割のいいシステムなので、みんな参加しているようである。

 だが、ここで重要なのが学園内のアイテムは使用しても構わないというルール。いま一歩のところで、クラスのナマイキ女子にモップでボコられて童貞喪失の機会を喪失……と、思いきや逆襲で生意気女子の初めてをゲットするのである。

 しかも、一転デレた女子に「責任とってよ」と迫られる始末。なんだ、このゲームは鬼畜じゃなくて新手の出会い系か? なお、この娘は家がビンボーらしく「私とうちの家計の責任を取って」と迫られるのである。なんて、恐ろしいゲームなんだ。

 でも、この女子も実は真のヒロインではなかった。この中編の真のヒロインが明らかになるのは、最終話。

 モテナイズの片割れかつ、懐事情も寂しくて、3,000円しか払えない金子澤が参加したのは、それでもオッケーな「エクストラコース」。

 そこは全国トップクラスの学園の武術系部活少女が集まるコース。すなわち、女子を狩るのではなくて、男子が獲物として狩られるコースだったのである。

 ここで捕らえられた金子は、格ゲー系のエロ衣装を着た柔道部のゴリラ女子に「お前で遊んでやるよ」と絞り取られてしまうのだ。

 すなわち、一話丸ごと使って描かれるのは、ゴリラ女子との誰得なHシーン。そのはずなのに、やたらと身体の相性がよかったという展開で、男は告白、女はデレるという超展開に達するのだ。

 なんて、よい話なのだろうか。

 でも、表紙を見て鬼畜系作品だと思って購入した読者の心やいかに?
(文=ピーラー・ホラ)

※画像の処理は編集部によるもの

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