Netflixで配信が始まった『新世紀エヴァンゲリオン』をめぐって、アメリカの一部の腐女子が大荒れだ。いったい、なにが問題になっているのか。
問題となっているのは、テレビシリーズ第24話「最後のシ者」の有名なシーンをめぐる問題だ。ファンには説明する間でもないが、このエピソードでは碇シンジと渚カヲルの入浴シーンがある。ここで、二人は次のような会話を交わす。
カ「常に人間は心に痛みを感じている。心が痛がりだから生きるのも辛いと感じる。ガラスのように繊細だね。特に君の心は」
シ「僕が……」
カ「そう。好意に値するよ」
シ「好意?」
カ「好きってことさ」
このシーンなどから、二人の関係性に様々な妄想をかき立てられる者は絶えない。だが、あくまで、それは勝手な妄想に過ぎない。ところが、その妄想をこじらせた一部の人が暴走しているのが今回の騒動なのだ。
問題となっているのは上記のカヲルの最後のセリフ「好きってことさ」だ。これが、今回のNetflix配信では文脈を読んで「I like you」となっている。「love」ではなく「like」を用いていたのだ。日本語で前後の状況も踏まえてみると、あくまで「愛している」じゃなく人間としての好感情を示しているわけで「love」では意味が変わってしまうのはわかる。
ところが、アメリカでは「like」が用いられたことで二人がカップルではなくなってしまったとばかりに激怒している視聴者がいるのだ。
妄想は様々に作品世界を拡張して楽しませてくれるものだが、こうなるとタチが悪い。激怒してる者たちは『新世紀エヴァンゲリオン』を観たいんじゃなくて、ホモを観たかっただけなのだろうか……。ともかく、解釈違いにブチ切れる腐女子はどこの世界にもいるようだ。
(文=大居 候)
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