歯車の機能美と可愛いキャラがガッチリと噛み合うアニメ『クロックワーク・プラネット』、長澤剛監督インタビュー!

1704_cwp01.jpg(C)榎宮祐・暇奈椿・講談社/クロプラ製作委員会

 世界はとっくに滅亡していた――今から千年前、死を迎えた地球という惑星。だが、一人の天才時計技師が、“時計仕掛け”で世界は再構築されていた。

 スチームでサイバーパンクで大胆な世界観設定、テンポのよい掛け合いとアクション、そして何より印象的な歯車の機能美と可愛いキャラたちが、第1話目の放送から話題となった『クロックワーク・プラネット』(TBS系)。

 ライトノベルでは珍しい榎宮祐・暇奈椿による合作という形で構成された物語(講談社ラノベ文庫)は、どのようにアニメ化されたのか、そして今後の見どころとは?

『這いよれ!ニャル子さん』シリーズを手掛けたことでも知られる長澤剛監督に、聞いてみました。

■「『クロックパンク』という世界観は、ありそうでなかったと思うんですよ」

―― こういうインタビューの定番で恥ずかしいぐらいですが、まず原作を最初に読まれたときの印象から教えてください。

長澤剛監督(以下、「長澤」) やっぱり独特な世界観に引き込まれました。スチームパンク、サイバーパンクといった世界観を持つ作品はいくつもあるんですけど、時計をメインにもってきた「クロックパンク」という世界観は、ありそうでなかったと思うんですよ。やはり特別感があるなと、そこをアニメでいかに画で見せられるのか……。

 あとはやっぱり各キャラクターですね。こんなにしゃべるの? というぐらい口が悪いキャラクターが多いんですし(笑)、ヒロインのリューズも主人であるはずのナオトに対して毒舌を吐きますし。

 ナオトやマリーも、自分の気持ちをむき出しでお互いにぶつけあう。でも口に出さないけど、心の奥底でお互いを尊敬し合ってるいるんですよね。その上で、気持ちをぶつけあっていく2人の姿は、ドラマとして見応えがあると思います。

―― 仰っていただいたように、機械美、歯車に萌えるという人も少なくないと思います。特報やPVでも歯車が格好良く描かれていますが、制作はどう進められたんですか?

長澤 いくつか参考にさせていただいた作品もあるんですけども、やはり“時計、歯車で作り替えられてしまった惑星”という世界観は例がありませんから。0から新しく作っていかなきゃいけないという苦労はありました。その中で一番参考にさせていただいたのはコミックス(作画:クロ/講談社)ですね。原作イラストももちろんですが、クロさんがすごく丁寧に世界観を作っているので、そこに近づけるように、負けないように頑張りました。

 歯車のエネルギー、ゼンマイの力だけで世界がすべて賄われているという世界ですから、我々が知っているガソリンなどの燃料で動いている車や飛行機とは形が違うはずなんですよね。かと言ってあまりにも形が違いすぎると伝わりづらい(笑)。デザインのあちこちに歯車を取り入れながら、たとえば飛行機でも、異世界の別の文明に生まれたデザインをどういう形にしていくかというのはなかなか難しかったです。

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