【アニメレビュー】“3ミリ”の差はなんだったのか　そらみスマイルとドレッシングパフェの勝敗が決まってしまった『プリパラ』

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――“大きなお友だち”の人気も集める女児向けアニメ『プリパラ』（テレビ東京系）を全力レビュー!!

■『プリパラ』3rdシーズン「神アイドル編」
＃137「決戦！神アイドル」（3月7日放送）

アニメ『プリパラ』公式サイトより。

　ついにやってきた「神アイドルグランプリファイナル」決勝戦。3年間共に『プリパラ』の歴史を紡いできた「そらみスマイル」「ドレッシングパフェ」の雌雄を決する時がやってきてしまいました。

　対決の行方も気になるところですが、この対決によって「神アイドル」が生まれようとしているんですよね。ひびき様も言及されていましたが、それは伝説のアイドル・セインツ以来の快挙。誰もが憧れる神アイドルの座の行方にも注目したいところです。

　気になる演奏順は、そらみスマイルがまさかの先攻（※『プリパラ』では後手が勝ちパターンになっている節がある）。この勝負、本当にどうなるの？？？

　ここ最近、懐かし曲のセレクトでファンを唸らせている『プリパラ』。そらみスマイルが「神アイドルになる決意」を込め、ぶつけてきたのは「HAPPYぱLUCKY」。ウワーーー!!　とっておきクマー！

　この曲は1期に発表された曲なのですが、改めて聞くとこれまでのそらみスマイルの軌跡、そして神アイドルになりたい気持ちがふんだんに詰め込まれているなと。「何も諦めない、なるよ神アイドル」。このタイミングで聞くからこそ、感慨深いものがありますね。

　メイキングドラマでは「夢はもう、夢じゃない！」と3人で前に進んだそらみスマイル。それに対してドレッシングパフェは力強く、必ず神アイドルなると宣言。そして、「戦う時、成長する時」「世界が変わって見える時がある」と、こちらも1期から歌っている「CHANGE! MY WORLD」をぶつけてきました。先日まで行っていた“修行”という要素がここで活きてくるとは……！　　うんうん、夢のDoor「三位一体」なら開くと私も信じてるよ……！

　と言うかですね、メイキングドラマは抜群にドレッシングパフェのほうが良き（※私感）。線路の上を歩く3人。「はじめは一人で進んだ道」と言うシオンに、「僕と私が仲間に加わった！」と、ドロシーとレオナ（ここで涙腺がヤバイ）。上にのぼる線路を駆け、これまでの軌跡を巡っていく3人。数秒という短い時間に、これまでのドレッシングパフェをふんだんに詰め込んだ演出。素晴らしすぎ……！

　両グループ、どっちが勝ってもおかしくない対決を見せてくれました。その分、「いいね♪」の票数も拮抗します。そういえば、世界中のプリパラファンがたくさんの「いいね♪」を送っていましたが、その中にアメリカのトランプ大統領らしき人物が……！　どっちに「いいね♪」送ったのか気になる。

――結果は、“3ミリ”というわずかな差でそらみスマイルが勝利ということに。

　分かってたんです。主人公・らぁら擁するそらみスマイルが勝つのは想定の範囲内。でもファン的には「なんでそらみスマイルが勝ったのか」が微妙に分からない。それだけドレッシングパフェが素晴らしいライブをしてくれたってことだと思うのですが……。でも“3ミリ”という漠然とした差は一体なんなのか、ドレッシングパフェファン的には釈然としない。“主人公補正”って言われても仕方ない状態です。

　負けに対してシオンはさわやかにそらみスマイル祝福していましたが、ドロシーは「やだやだ、勝つまでやる」と号泣。レオナはそのドロシーを抑え、笑っていました。ドロシーの「勝つまでやる」って言葉は、もしかすると次はドレッシングパフェが勝つかもしれないという希望が持てて、少し心が救われたような。

　というか、神ドレスが結構あっさりと解放されてびっくりしました。グランプリ前、解放されないとそのプリパラは滅びる的な伏線を張りまくっていたのに……！　と思っていると新たな試練が。なんとジュリィとジャニスの女神にライブで勝たないと神アイドルにはなれないと。というか、豊崎愛生（ジャニス）がライブデビューか！　強いぞ……！

　神アイドルになるには、こんなにも厳しいのか……。アーケードゲームでは100円積んで「いいね♪」集めればすんなり（？）神アイドルになれるのに。
（文・月島カゴメ）