カンナちゃん無双の第3、4話の放送で、ますます注目度を高めつつあるように感じる強大な力を秘めたドラゴンでメイドなトールと、会社員・小林さんとの可愛らしく愉快でホッコリな共同生活物語『小林さんのメイドラゴン』(作:クール教信者、双葉社/ABC朝日放送ほか)。
8日深夜に放送された第5話「トールの社会勉強!(本人は出来てるつもりです)」も、トールを主軸としつつ、カンナちゃんやファフニールと他ドラゴンのエピソードを挿入していく短編集のような1話だったが、相変わらず安定して楽しく優しいお話だった。
お話の導入部は、メイド業が板についてきた(と自負する)トール・エピソードから。TVの料理番組を見ながらレシピをメモしたり、“壁ドン”されることを妄想していたり小林さんが不在中のトールの日常シーンを挟んで、認識阻害の魔法を使って小林さんの職場見学に出かけることに。
小林さんのことは好きでも人間や人間社会が好きだったり、理解しているわけではないトール――というこの作品の物語の根幹をチラ見させつつ、小林さんが優しく、冷静で、有能、かつ実に男前であるというエピソードが炸裂! あー、これはトールじゃなくとも好きになっちゃうよな、と説得力抜群であった。
またトールやカンナちゃんとの共同生活を送るうちに、小林さんにも変化が生じはじめていることを本人も自覚するという流れを、非常に丁寧に描いていたのも良かった。時々ネット上などで「なぜ小林さんを男性にしなかったのか」といった意見を見るけど、男性だと男女の同棲・恋愛色恋ネタが物語に入ってきてしまう(同姓でもトールの愛は炎上しているが)。人外とのまったり共同生活コメディという、不思議な味は小林さんが女性でないと出なかっただろう。
さてカンナちゃんと、トールを超えるガチレズ・才川との百合百合しい小学校日常パートを上手い具合に挟みながら、第5話後半はトールがTVで見た超能力に興味津々というエピソードへ。超能力に憧れ、明後日の方角に向けた努力を続けるトールとカンナちゃんの2人が可愛いわけだが、ここで重要な原作からの改変が!
【アニメレビュー】「なぜ大事なところを改変した!」の声上がるも、いいお話だった『小林さんちのメイドラゴン』第5話レビューのページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、京都アニメーション、メイド、加藤英美里、小林さんちのメイドラゴン、17年1月アニメ、クール教信者、田村睦心、長縄まりあの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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