NHKが総力を挙げた(多分)“真田丸”が火を噴く! 日の本一の兵・幸村が超絶格好良かった『真田丸』第45話「完封」レビュー!!

 なお、東京・有楽町という地名の由来とも言われる、織田有楽斎は、織田家の武将として活躍、関ヶ原の戦いでは東軍に属し、石田三成軍に大きな損害を与えたりもしている、結構な名将だったりもする。

 さて合戦シーンは幸村の嫡男・大助の、幸村を彷彿とさせる挑発シーンから始まる。旗を自在に操り、歌い上げてシーンは若かったころの幸村ソックリで、それだけで涙目になってしまうほど。さらに幸村が大助を褒める際の「よくやった!」という言い回しや、両手でほほを挟んでガシガシやる様子が昌幸(草刈正雄)ともソックリ。しかも大助が携える刀は、どうも昌幸が使っていた毛皮付き鞘っぽい。親子三代にわたる家族の絆が感じられる点が、ここまで追ってきたファンにはたまらない。

 牢人衆の個性がそれぞれ出た合戦シーンも実に良かった。被弾しても構わず豪快に槍を振り回す哀川又兵衛、クスーパー戦隊のブルーみたいな役周り、クールで熱く格好いいスナイパー・毛利、ちょっとドジっ子、でもマジメですごくいい声の盛親、そして祈ってばっかの明石全登(小林顕作)……。

 さらに高梨内記(中原丈雄)の矢を取り出し、弓を構え、射るまでの一連の動きも滑らかさも見せ場だったと思うし、何より幸村が騎乗し、槍を振り回し、「我こそは、真田左衛門尉幸村!」と名乗るシーンの格好良さはもうたまらない。勝ったな、ガハハ! と思わず笑ってしまいたくなるほど。

 また、その幸村の活躍を見て、目を潤ませながら見守る景勝&兼続(村上新悟)も良かった。源次郎~信繁時代からの幸村を知っているお屋形様だけに、その成長がうれしかったんだろうし、徳川側につかざるを得なかった武将たちのやるせなさ、みたいなものを感じさせる演技だったと思う。ええもの見たなぁ……。

 次回第46話のタイトルは「砲弾」。“真田丸”の活躍ももうすぐで終わりと思うと、たまらなく寂しいが、予告では家康暗殺失敗以来、出番がなかった出浦(寺島進)が姿を見せている。どんな形で再登場を果たすのか、冬の陣から夏の陣への移行をどう描くのか、楽しみに待ちたい。
(文・馬場ゆうすけ)

小説 織田有楽斎 (学研M文庫)

小説 織田有楽斎 (学研M文庫)

井上順のこういう役、いいですよね

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